第613号鈴木早苗ブログ
先日、毎月1回の勉強会に参加して
SNSでやりとりするのもよいけれど、
やっぱり現実に顔を合わせると
なんだかほっとします。
やっぱり気づかないうちに、
新型コロナウイルスのことで
少しずつ不安な気持ちに
なっていたんだなぁって
感じます。
新型コロナウイルス対策疲れの今、
安心をどれだけ与えられるか、
あるいは持てるかが大事だと
実感します。
3月24日 萩生田文部科学大臣から
学校再開に向けてのガイドラインが
発表になりました。
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00046.html
地域の感染拡大の状況
などを踏まえて、
感染者や濃厚接触者を
出席停止とするか、
休校とするかは
各自治体に判断を
委ねた形です。
そんな中、東京都は、
小池百合子都知事が
重大局面との危機感を
表明する記者会見を開いたり
どういう心持ちで
対応すればよいのか
悩むところです。
国によって感染の状況は
違いますが、
封じ込め対策の成功例として
取り上げられることが多い台湾では
—————————————-
「教員か生徒1人が感染したら
学級閉鎖、2人以上で休校」と決め、
校内で感染者が出た場合、運動会などの
大型イベントを中止するべきとの方針も
発表。
学級閉鎖や休校など、授業を停止する
期間はいずれも14日間。
高校以下では、郷鎮市区内で休校となった
学校が3分の1に達した場合、その地域内
全ての学校を休校とする。
——————————————
国の事情は
それぞれだとしても
台湾の指針のほうが、
わかりやすいことは
否めません。
新型コロナウイルスの影響で、
町でトイレットペーパーが
なくなったころ
お客様の会社の経営者さんは
「キャッシュはあるか」と
いの一番に、経理に聞いた、
といいます。
確かに、そこを確認
してからでないと、
どんな経営判断も
行動も起こせません。
社員はそれ以上に不安です。
不安な気持ちが
「昇給あるかなぁ」
「賞与出るかなぁ」
という言葉に集約されます。
昇給、賞与がそのまま
ライフラインに直結している
ということもあるでしょう。
と、同時に
「この会社大丈夫かなぁ」
「解雇とかないだろうか」
という不安の表れでも
あります。
不安が取り除かれなければ
行動には移せません。
それは今回のような
非常時に限らず、です。
昇給もさせてあげたいし、
賞与も出したい
きっと経営者の方の多くは
そう思っているでしょう。
「心配しなくてもいい、
ちゃんと考えているから」
と思っているけれど
伝えていないなら
伝えてほしい。
でも、不安が募ると
言葉だけでは信用
できなくなるものなので
台湾の基準ではないですが
業績がこうなら
(目標基準より上がったら)
〇〇という評価点では
〇〇円
業績が目標基準と同じくらいなら
〇〇という評価点では
〇〇円
業績がこうなら
(目標基準より下がったら)
〇〇という評価点では
〇〇円
というような、基準を
事前に示すことが
できれば
社員は(事前に心の準備ができる)
安心感で
目の前の仕事に
向かえます。
経営者のなかには、
「誰も聞いてこないから
社員は心配なんて
していないだろう」
そんなことはありません。
聞けないだけかもしれません。
「心配なら、もっとがんばって
働くだろう」
心にひっかかることがあると
なかなか行動できないものです。
決して経営者の方に
不安を押し付ける
つもりはありませんが、
やっぱり、人と人は
違うのです。
経営者と社員では
見ている景色が違います。
コロナ収束後を見据えて
反転攻勢かけるためにも
是非、
昇給、賞与の基準を
示したうえで
だから
うちの会社は大丈夫、と
伝えてほしいものです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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