第603号
これまでの目標と目的の関係について
お伝えしてきました。
あらためて、お伝えすると
「目標」は「目的」を達成するための
ステップです。
よって、上位に目的がきて、
下に目標がある関係性です。
言い換えれば、
目的を達成するために
目標があるというものです。
一般社員の目標は部署の目的を
達成するためであり、部署の目的は、
会社全体から見ると
会社の目的を達成するための目標
という位置づけになります。
評価決定会議やフィードバック研修等で
時々耳にするのが
協調性とかチームワーク等の事例として
自分の仕事も忙しいのに、他の人の仕事を
手伝った。
反対に
まだ周りで仕事が終わっていない
人がいるのに、先に帰った。
これらは、一般職の人の評価を
決定する際の事例です。
ここで優先されるのは自分の仕事でしょうか。
他の人の仕事でしょうか。
当然、まず自分の仕事ですね。
では、自分の仕事が終わったら
先に帰ったり、手伝わなかったら、
それは評価が下がる要因に
なるのでしょうか。
その前にまず確認すべきは
何より最優先されることは何か?
です。
それは個人の目標の達成です。
個人の月間の目標であったり
今日の目標であったりします。
その個人目標の達成が
できることが、評価される
ことです。
そのうえで、他の人を手伝う
という行為が存在します。
ですから、上司も
「手の空いた人、〇〇さんを
手伝ってあげてください」
と言うときは、
手の空いた人=自分の目標を達成した人
でなければならないはずです。
チームに貢献する一番の仕事は
自分の目標を達成することです。
上司が部下に仕事の手を休めさせて、
あるいは新たに仕事を依頼するときは
それをやることが目的達成のためで
なければなりません。
上で述べた
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一般社員の目標は部署の目的を達成
するためであり、部署の目的は、
会社全体から見ると
会社の目的を達成するための目標
という位置づけになります。
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と、いうことです。
ワンチームという言葉だけが
独り歩きしてしまい
なんでもチームが優先される
ように思いがちですが、
部署の目的を達成するために
各人が自らの目標を達成しよう
とすることは、同じ方向を目指す
ワンチームの行動のあらわれです。
そこを見誤ると、
優秀とされる社員は、
やめてしまいます。
上司は、周りの手助けを必要とする
社員の適切な指導と
常に、目標と目的を念頭において、
何が一番部署の目的を達成
させられるかを考えて
行動しなければなりません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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