第586号
なんとなく忙しないけれど
活気がある年末が好きです。
小さいときから
ワクワクしたものです。
通常は、クリスマスのころに
年賀状を書けば、気持ちは
仕事モードから年の瀬モードに
移っていたのですが、今年は
ちょっと違います。
年末のワクワク感好きです。
と、呑気なことも言って
いられません。
来年早々、やったことがない仕事を
引き受けることになります。
人事をやっている者に財務経理の
仕事が来るというわけでは
ありませんが、
「そこはやってこなかったなぁ」
という部分について、指導を
しなければなりません。
「誰でも最初は初心者」
とはいえ、もうすぐ還暦も
近いというのに
やったことがない仕事を
引き受けるとは。
なかなかエネルギーが必要です。
お客様に迷惑をかけない
という大前提のうえで、
どこにも事例がない仕事とか
やり方のお手本がないなかで
やってきたので、
「まぁ、やるしかないなぁ」
という心境です。
思い出すと、開業以来
総務の経験とか
コンサル会社の経験とか
なにもないのに、
コンサルティングに特化して
やってきました。
紹介いただいて仕事を
させていただいているのですが
今思えば
「よく任せてくれたなぁ」
と思います。
その方があまり人事を
知らなかったから、
「まぁできるだろう」と
思ったのかもしれませんが
振り返ると度胸があったとしか
言いようがありません。
私のように専門家として
個人事業主の場合と
会社で上司が部下に
仕事を任せるのは
わけが違うかもしれません。
「部下を信じて任せる」
信じていないわけじゃないけれど
踏ん切りがつかない。
もし失敗したら辞めてしまうかも。
そんなことも思ったりします。
いえいえ、任せないと辞めていく
可能性もあります。
あなたは部下を
どう育てていきますか?
ここが問われています。
今、上司の皆さんの多くは
自分で試行錯誤しながら
先が見えないなかでも会社の
成長を拠り所にして
前だけ見て走ってきた人です。
走っていけない人は途中で
離れていきました。
それでは今は通用しないと
わかっていても、伝える術を
持ちません。
任せるという意識もなく
初めての仕事にチャレンジして
きました。
だから任せ方がわかりません。
ともすると、やらせてくださいと
言ってきたら任せるよ、という
上司の方もいます。
会社の成長も安定期、成熟期に入ると、
がむしゃらに働くという環境では
ありません。
そんな中では、人は戦略を持って
育てないと育ちません。
そこで人事制度を作ってみようか。
と、思われる会社が増えてきました。
人事制度を作るなら、何を評価するか
という視点とともに
どうこの会社で育てるのか
キャリアパスを描いていただき
たいものです。
実務は、やりながらしか学べませんが
その場を意識して与えなければ
学べないし、学びません。
やり方がわからなかったら
検索して、答えを簡単に
みつけられる環境で
育った世代には
通用しません。
等級を1~9等級まで作ったら
どんな役割や責任がそれぞれの
等級に必要で、どんなスキルが
求められるのか
そのときの年収の目安
標準的な役職
勤続年数
そういったものを
示すことができれば
先が見えないと言って
疲弊することはありません。
どの時点でどういう仕事を任せるのか
上司の方もイメージができるでしょう。
自分のことでは
イメージが
できていなくても
動けた上司も
人を育てるとなると
なかなか動けません。
部下も同じです。
イメージできないと
人は動けません。
どう評価するのか、のその先には
どう育ってもらいたい、
というのがあるはずです。
どう育ってもらうのか、
これを部下と共有して
仕事を任せるタイミングを
計ってください。
お読みいただき、ありがとうございました。
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