第584号
クリスマスです。
今年はイブもクリスマスも平日なので
少し盛り上がりに欠けているように
思いますが、思い込みでしょうか。
電車で横に座った男性が、
「てっきり23日は祝日だと
思って予約入れていたので
今年は平日だとわかって
焦りました」と先輩らしき人に
話しています。
昨年までは現上皇の誕生日が
12月23日で、祝日でした。
ご退位されたので、祝日も
一緒になくなりました。
あれだけ大きく報道されていても
そこと、祝日はつながって
いなかったんですね。
祝日がそう簡単にできたり
なくなったりするんだってこと
今年ご即位関連で初めて知りました。
新しい令和の天皇誕生日は
2月23日です。
祝日と間違えていた男性は
単なるカレンダーを見落として
いたなら
「思い違い」「勘違い」ですね。
カレンダーも見ていたのに、
視界に入っていなかったというなら
「思い込み」
評価制度で、評価項目に
勤務態度という項目を採用
している会社は多いと思います。
一般職や勤続年数が少ない人ほど
勤務態度の評価の比重を高くとって、
評価の点数をつけています。
この部分の出来具合が
組織風土を決定する
価値観(バリュー)を示す
部分だからです。
評価決定会議では、
特にこの勤務態度について
議論になることがあります。
たとえば、「挨拶ができる」
という項目について
考えてみましょう。
「挨拶ができる」とは
どういうことか?が
共有できているか
どうかです。
情報量が少なければ少ないほど、
思い違いが生まれます。
よって、挨拶ができる
という言葉の「定義」と
どこで「できているかどうか」を
判断するかという着眼点の明示が
必要です。
元気で大きな声を出していれば
「挨拶ができている」と
思っていた上司のひとりが
会社が求めているのは
社内外誰にでも、挨拶している
というものだと知ったら
元気、大きな声というのは
判断基準ではなかった
ということを知ります。
元気、大きな声が判断基準では
なかったんだと自分自身で
「認める」ことができれば
判断基準の思い違いは
改善されます。
言葉の定義が整えば、
皆が一致する評価が
できるかというと、
そうでもありません。
どうう状態が「できている」
と評価点数をつけるのは、
いわば、それぞれの思い込みです。
誰にも、経験に基づいた
固定観念や先入観があります。
これが、思い込みです。
思い込むことは悪いことでは
ありません。
囚われなければ、それは信念とも言い
前に進む原動力になります。
もとより人それぞれですから、
意見があわなくてもよいのです。
否定することでもありません。
ただ評価では、会社としての
価値観の共有が必要なので
同一の基準で判断する必要が
あります。
否定しないで
互いの意見をうけいれ
ながら、評価を確定する。
まさにコミュニケーションです。
なぜ評価決定会議で
最終的にその部下の評価を
決定するかというと
話し合わなければ
共有できないからです。
話し合うことでしか、
点数を確定することは
できません。
深く信じ込んでいるのでは
共有できないので、
信じているものがある場所から
出てくるしかありません。
そして客観的に見ることです。
具体的には、日々の部下の観察記録を
会議の場で複数の上司の目で確認する
ことです。
そして、この会議の中で決まった
判断基準を議事録あるいはマニュアルに
落としこむことで
今後、自分の判断を冷静に省みることも
できます。
思い違いを認めて、思い込みの評価から
抜け出すことができたとき、評価制度の
精度がグ~ンとあがります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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