第574号
先日、研修講師のオーディションに
行ってきました。
わずか5分のデモンストレーションですが
終わったあとの疲れ具合から、緊張してたんだ
なぁって実感しました。
いくつになっても
テストは緊張します。
終わった後に
審査員ではないですが
ご覧いただいた研修会社の方
との質疑応答があります。
ここで前向きな質問いただいたから
自分も受けてみたい内容でした。
というような、うれしい感想を
いただいたとしても
仕事につながるとは限りません。
研修講師としての技術や
コンテンツの良し悪しも大事ですが
まずは、需要があってこそ、です。
そこがわかっているので、審査の良し悪しで
一喜一憂はしないかわりに緊張が増します。
日本経済新聞が10日2019年冬のボーナス調査
(12月2日時点)をまとめました。
全産業の1人あたりの税込支給額(加重平均)は、7年ぶりに減少に転じ、18年冬比0.99%減の84万293円でした。
企業の業績悪化を反映し、米中貿易戦争の影響で、電機や化学など製造業の落ち込みが響いた。
と、まとめています。
日本経済新聞12.11 朝刊より
この時期、評価決定後の面談を
されている会社も多いことだと思います。
人事制度がない会社では
社員からすると
その支給額が、会社の
自分への評価だと思って
その金額を見ている方も
多いことでしょう。
私も、以前ブログに書きましたが
最後に務めた会社の夏の賞与が
5万円下がったことが
開業の背中を押しました。
社員からすると、
昇給、賞与は
テストの答え合わせ
になっています。
どうしてこの金額なんですか?
と言ってくる社員は
まだ話して説明できるから
よいのですが、
通常は、何も言わずに
退職していきます。
社長と同じ部屋で
仕事していても
私は聞けませんでした。
何も言わずに辞めていく人は、
もちろん、言ってもしょうがないと
あきらめている人も多いですが
お金のことを言うのは品がない
とか
自分の評価について主張するのは憚れる
等々
思っている人もいます。
それでも、自分にちょっと自信が
あるから、ショックで辞めていく
人もいます。
仕組みとして
評価を伝える場があれば
辞めなかったかもしれません。
今、採用で苦戦している
会社は多いです。
求人広告、人材紹介料のために、
去年より売り上げがアップしても
粗利が人件費アップのために
削られてしまいます。
商売以外のことで
粗利を圧迫されるのは
自分たちでは制御不能と
思ってしまいがちです。
速攻性を求めて、
求人の見直しに注力しますが、
お金をかける以外に手がない
ように思ってしまいます。
基本的に、人がいないと
売上げが上がりませんから
採用か定着かと言われると
採用に目がいきます。
がんばって採用した人が
定着してくれるとよいのですが、
入ると人が辞めていく状態というのが
今、よく見られる状況です。
少し時間軸を長くしてみると
穴のあいたバケツに水を注いでも
無駄になるということがわかります。
人が採れないことで苦労している会社は
人が定着していない会社とも言えます。
今日のブログの最初のところで
社員からすると昇給、賞与は
テストの答え合わせになっています。
と言いました。
金額を見てみないと評価がわからない
というのでは、社員は定着しません。
評価制度(評価基準でも可)を作っても
人が採用できる保証はありません。
でも、定着してほしい人は
定着してくれます。
バケツの穴はふさげます。
人事制度があるけれど
定着しない、という
会社もあるでしょう。
それは、
本来ならば
予習復習して
昇給賞与のときには
自己採点で、ほぼ結果が
わかっているはずのことが
日頃できていない
からかもしれません。
一夜漬け、
ぶっつけ本番の
評価では
ショックで辞めていく
社員も出てきてしまって
引きとめることもできない
ということになってしまいます。
バケツの穴を塞ぐことも
考えていきましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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