仕事ができる人は人に教えたがらない

第564号

以前にも取り上げた日曜劇場
木村拓哉主演『グランメゾン東京』
https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

前回その中のセリフにこんなものが
ありました。

店の下働きをしている芹田は、
認めてもらえないいらだちから
新メニューのレシピをライバル店に
渡してしまうのですが、それを告白して
謝る芹田にギャルソン[給仕]の京野がやさしく
こう言います。

レシピがあるから作れるってもんじゃないんだよ
一流のシェフはね
レシピが外に出ることを
気にしないんだよ
自分が それを一番おいしくできる
自信があるから

そして最後にキムタクが決めてくれます。

うちの店で簡単にマネできる
料理なんて一つもない
俺達の仕事は
甘いもんじゃないんだよ

まあ マネごとでやってる店は
腐るほどあるけど

三つ星狙うんだったら
自分で本物を生み出すしかねえんだよ

「本物」は作りだすしかないという
この作品が考える本物論でした。

今日お話するのは、特許や
実用新案などの対象となる
ようなアイデアや思想、考案では
ありません。

3年前、キャッシュフローコーチや
チームビルディングを養成講座で
学んだのですが、ここで学んだ
ことについては、出所さえ明らかに
すれば、使い放題です。

お金のブロックパズルで検索
すると、ずらっとその図が出てきます。

使うごとに使用料がかかる
わけでもありません。

チームビルディングでは、
フロントセミナーで使用した
ゲームは、参加者に特典として
提供されています。

それはこんな思いがあるからです。

キャッシュフローコーチを新しい職業に
という和仁達也氏の思い。

チームビルディングが当たり前の世の中に
という石見幸三氏の思い。

広まっていってほしいという
思いは勿論のこと、
自分が それを一番おいしくできる
自信があるからという、
今も現役の実践者であることも
根底にあるのだろうと思います。

いずれコンテンツは
無料化の方向に流れていく、
という意見もあるそうですが、
まさにレシピがわかっても
同じにはならないからでしょう。

みなさんのお仕事でも
同じことをやっても
同じ結果がでるとは
限らないことは、

実体験からも
あるいは
部下指導でも
経験されていると
思います。

これは、ミッション、
ビジョンを共有していた
としても、同様です。

評価の基準で
1~5あるいはE~A
というように、
5段階評価にして
いますが、

最上位の定義には
「周りに教えている」
という行動を入れています。

人に教えたがらない人に
教えることが、自分自身の
評価項目に加わるというルール
を作ることで、教える
ことを習慣にしてもらおう。
という意図です。

ただ一方で、2:6:2の原則
でいう、上位2割は、教える
ことで、そのやり方が標準化
されても、

またもっと上手いやり方を
工夫して成長します。

むしろ、教えないのは、
”教え方がわからない”

”こんなことは教えるような
たいしたことじゃない”

そう思っている可能性が
あります。

是非、上司の方は
それは、その人しかできない
ことなのか

誰でもできるけれど、
教え方がわからないのか

そこを見極めてフォローして
優れたやり方、工夫が
周りに広まるように
していただけるとよいと
思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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