“慣れた”ので辞めます

第552号

中国拳法の2012年世界大会
トリプルメダリストにして、
私も所属する
日本キャッシュフローコーチ協会
コミュニティアドバイザーの坂本春之さん
https://rennsei.com/

メルマガの中で「3・1・3の法則」を
紹介をしています。

太極拳や整体、ボディーワーク
をやってきた経験から

人が変わるには、
人が成長するには、
一定期間が必要であること。

そして、その期間には
ある一定のリズムがあること。

それを私は
3・1・3の法則
と呼んでいます。

学びや変化があった時、
何もしなければ
その学びや変化は1週間で消え失せ、
3日、1週間のタイミングで
思い出せ(リコールすれ)ば、
その変化は30日かけて定着します。

確かに、聞いたことがあります。
ですから、研修でも、
少しでも忘れてしまうことを
防ぐために、課題が出されたり、
その課題を持ち寄ったプチ研修が
あったりしますね。

一歩進めて

もう少し長い周期の3・1・3の法則は
3ヶ月、1年、3年というリズムがあると
坂本さんは言います。

ですから

はじめの3ヶ月はあせらず、
淡々と行うのが重要。
1年間は少しづつの成長を
楽しみながら3年かけて定着、
というのが一般的なサイクルです。

と、おしゃいます。

だから

成果が上がるには
ある一定のリズムがあるのです。

そして身体が、心が、人が変わるには
一定の期間が必要です。

ということです。

新卒で入社した社員が
辞めていく周期として
3年以内に3割辞める
というのはよく聞く話です。

実際に、厚生労働省の新規学卒就職者の
在職期間別離職率の推移をみると
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556418.pdf

平成28年3月 卒の大学生
448,309 人[就職者数]に対して
3年目までの退職人数143,360人(31.97%)
そのうち
1年以内に退職した人数 51,158人(11.4%)
2年以内に退職した人数47,471人(10.5%)
3年以内に退職した人数 44,731人(10%)

よって、3ヶ月、1年、3年
というのは、人事としても
新卒が果たして
定着するかどうか
気をもむ時期です。

辞める理由はそれぞれですが、
日本最大級の総合転職支援サービス
『エン転職』による
「退職のきっかけ」について
アンケートを実施した結果をみると

年齢、男女を問わず第1位は
「やりがい・達成感を感じない」でした。

20代は同率で「給与が低かった」
という回答が第1位に入っています。

給与については、
賃金制度を作る時、
30歳で30万には引き上げておいてあげたい、
という経営者の声をよく聞きます。

やりがいについても、
「キャリアのその先を見せてあげたい
から、人事制度を作るんだ」
という会社もあります。

しかし究極のところ、
やりがいや達成感は
給与が上がる仕組みを作って
キャリアパス(この会社でどのように
育って、どういう職務や職位につくかの道筋)
を示しても、やりがいや達成感に
つながるものではありません。

仕事の指示を受けて
言われた通りにしているだけだと、
仕事には慣れますが、
それは習熟や習慣という
レベルではなく、
慣れっこになった、
なじんだというレベルです。

それでは、
確かに自分でやった
という達成感は得られません。
ただ、慣れることは
慣れますから

仕事を任せてもらえさえすれば
仕事ができる。と考えてしまいがちです。

ここで、まだ仕事ができていない
と判断している上司との間で
ギャップが生まれ

”だったら辞めよう”
ということにもなってしまいます。

まさに慣れたから、辞めます。です。

さて、会社は何か教育、指導に
間違いがあったのでしょうか。

少し長くなりましたので、
続きは明日、またお伝えしたいと
思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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