第530号
ここのところ、ラグビーや
野球のクライマックスシリーズ
明け方にあった世界陸上
4×100mの男子リレー
スポーツのチーム力を感じる場面を
多く目にします。
今日はラグビーのダブルキャプテン制
について、考えてみます。
ラグビー日本代表のキャプテン
と言うと誰でしょうか?
そうです、リーチ・マイケル選手です。
実は日本代表は、今大会
ダブルキャプテン制で挑んでいます。
ゲームにおいてはフロントローと呼ばれる
スクラム第3列を担う
ピーター・ラブスカフニ選手が
ゲームキャプテン
[レフィリーとのやりとりができる]
任命されました。
広く知られたことわざに
『両雄並び立たず』
が、あります。
同じ力量を持つ英雄が二人いれば、
出典:故事ことわざ辞典
必ず争いになりどちらかが
倒れるということのたとえ。
ことわざのように、
トップは一人、というのが
常識です。
キャプテンはチームの舵取り役として
常に先頭に立ち、すべての責任を負い、
決断を下す。
私たちが思うキャプテンとは、
そんなイメージではないでしょうか。
では、なぜ日本のラグビーは、
ダブルキャプテン制が
うまくいったのでしょうか。
怪我したからとか、
一人は控え選手とかではなく、
グランド上に2人ともいても、
成立しているのです。
日本代表チームは、
日頃から、それぞれの領域を
担当するリーダーグループ制を
敷いています。
アイルランド戦後のインタビューで
ピーター・ラブスカフニ選手は
リーチ・マイケル選手について
こう言っています。
私はブレイクダウン(接点)のリーダーとして彼[リーチ・マイケル]をサポートしています。(リーダーグループ)をリーチが、全体的に仕切っています。周りに刺激を与えられる素晴らしい人物です。宮崎、網走(事前合宿)と、負担がどんどんのしかかりましたが、それに対し、リーダーシップグループでサポートしています。
いわゆる部長と本部長の役割でしょうか。
そして
リーチは優秀かつ刺激的なリーダーでもあるので、それに立ち向かっていけます。しっかりしたビジョンも持っていて、我々がそれと同じ絵を見られるように引っ張っていける。
では、ラブスカフニ選手の
リーダーとしての役割は?
と聞かれたことに対しては
前略
周りから見ると、リーダー陣にかかっているという風に思われそうですが、チーム全体としてファンの皆様たちが誇れるようなチームになりたいと思っている。
リーダーが引っ張るというのではなく、
各々が、自分の役割を果たす、
自立した集団であることが
ここからもわかります。
そのうえで、仲間が最上のプレーを
するために何をすればよいかを
考えているのがリーダーグループです。
チームビルディングの教科書のような回答です。
すばらしいなぁ
リーダー像にはいろんな
タイプがあるというのは
みなさんもご承知だと思います。
部長がいて、そのうえに
本部長を置こうとするとき、
どうしても組織がうまく回らないから
上にたって、しっかり統率してほしい、
という意図を(少なからず)こめて
任命します。
執行役員の任命も同様かもしれません。
それは自ら部長の頭を超えて
指導してください、ということまでは
言っていません。
言っていませんが、
リーダーシップを発揮して
引っ張っていってください。
という意図は十分あります。
引っ張り方もやり方も自由ですよという、
ふわっとした責任の伝え方が多いようです。
結局、本部長に任命された部長は、
本部長と部長の役割の違いが
よくわからず、
自分が部長だったら
嫌だよなぁと感じることは
したくないので、
遠慮がちになります。
あるいは、上司から言われる前に
自分が部長に指示を出す、
お尻をたたく、
という対応にでる場合もあります。
ただ、このとき、
目指す方向をしっかり示すことは
できません。
会社が求めているのは、
皆が協力して成果をあげること
なのですが、
これでは責任の所在が不明確で、
組織は迷走します。
ここまで
本部長と部長、活かしきれていますか?
というお話をしてきました。
長くなってきたので、後篇という形で
もう1回続けて書いていきます。
ここまでお伝えしてきたことは
必要なことは、組織として
部長の上に本部長を置くことで、
”達成したい目標、目的(ビジョン)”が
あるはずです。
ここを組織として共有したうえで、
その達成のための本部長と部長の
”役割分担”が必要です。
ここを任命責任者(社長)は、
しっかりイメージして
それを伝えることです。
ここからがスタートです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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