第501号
やってみないとわからない。とは言いませんが
なんでも、やってみないと成長はできません。
書くとあたり前のことですが、これがなかなか
できません。
知らないからやれない、わけではないのです。
知っているけれど、その出し方、出す順番
というか、「やり方」がわからないので
一歩踏み出せません。
私にも経験があります。今でもあります。
人事評価制度は、誤解を恐れず言えば
〇〇型とか〇〇式といっても、作る手順は
同じです。
どれも同じとまでは言いませんが、
違うところは
そのやり方を聞いて
「あぁ、こういうことね」って
イメージできるかどうかの違いです。
昇給や賞与の決め方などは
計算式を使って、とか
プロット図を書いて、となると
難しいと感じる方もおられるのでは
ないでしょうか。
作る時のポイントは、
1.自分たちで運用できるか、です。
自分達で運用するときに、
計算式を毎回使って、となると、
使い方を教えてもらったとしても、
ハードル高いと感じると、続かない
可能性があります。
2.経営者が納得できる内容か、です。
社員説明で社員に説明するのに
経営者が納得できていないと
その不安は社員に伝わります。
やってみないと始まりません。と言うと
真面目な経営者さんは、社員から
質問をうけずに完璧なものでスタートしたい
と思うあまり、最初はムッとされますが、
作成するなかで、そうだよなぁと納得されます。
どこまで考えても、相手があることですから
完璧は無理なんです。
セミナーの場でも、実際の作成現場でも、
私が伝える言葉のなかで、必ず経営者さんが
印象に残る言葉として挙げてくださるのが、
”6割の完成でスタート”です。
ですから、手順を示すことで、
「やり方」を知ることで
運用時の様子をイメージしてもらいます。
そうすれば、やってみようという
前向きな思考になってもらうことが
可能です。
ひとつひとつ作成段階を進んでいって
完成までの工程で手ごたえ感じてもらえれば
「できそうだ」という前向きな気持ちで
運用スタートを迎えることができます。
完璧を目指すと失敗を恐れたり、
運用するからわかる微調整箇所を
現状に固執して、修正のタイミングを
逸してしまいます。
6割でスタートすれば、常に未完成状態
成長過程です。
人が成長するのと同様に、
制度も成長することで、
良い制度になります。
運用スタート時に
覚悟と確信が持てれば、
人事制度の運用は、成功に1歩近づきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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