第462号
テレビをつけると雨上がり決死隊の
宮迫さんとロンドンブーツ1号2号の
田村亮さんが闇営業についての記者会見
をしていました。
宮迫さんはこの時点で、吉本興業から
契約解除を言い渡されています。
なまじ宮迫さんが役者としても
演技力があるので、会見での発言が
ときどき独り芝居のようにも見えて
しまってその言葉に引き込まれてしまいます。
芸人さんの言葉のすごさを
こんなところで感じてしまうのが、
何とも皮肉です。
昔、紳助さんがネタのように言っていた
吉本興業の社長にギャラ交渉に行くと
「お前らいつでも首にできるんやぞ」
とすごまれるという話。
社長と所属芸人の気の置けない会話として
家族的で微笑ましいと思っていましたが、
今日の会見で同じ言葉を聞いても、
もう笑えません。
2人の当事者がウソをついてしまった
ことで、会社がその収束に動き出して
いました。
その後やっぱり、ほんとのことが
言いたいと嘆願しても、もはや動き出した
会社の方針は覆らず、不信感は募るばかりで
今日の宮迫さんと亮さんの会見になりました。
30年お世話になった会社に対して
「感謝しかない」と言う宮迫さんの
言葉にウソはないけれど、それでも、
会見で正直に話せば話すほど
会社との溝の深さが浮き彫りになります。
それでも、真実と向き合うことからしか
芸人としての再生はありません。
社員865名、所属芸人6000名の
大会社のたった2人の芸人の契約が
解除されたということではすまない、
会社にとって対外的にも、
芸人との間にも大きなしこりを
残しました。
吉本興業は一度は上場した大企業です。
お笑いを基幹事業とする会社です。
誰も笑えない今の状態を脱して、
企業として再生できるかどうかの
正念場です。
最初に本人達にヒアリングしたときに
正確な実態を把握できなかったことが
適正な判断をくだせなかった要因でした。
その後も事実と向き合うことなく
「静観」という名の成り行きを
見守っているだけでした。
もうタイミングを外せません。
今度は会社が現状を正しく判断
するために、すべてを明らかに
する番です。
すべてを明らかにすることから
再スタートがきれます。
会社で新たに仕組みを作りだすときも同じです。
会社の現在の状況を正確に把握することが
適正な判断を生み、将来の見通しをたてる
ことにつながります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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