第405号
普段はほとんど鳴らない事務所の電話が
9時前から鳴りました。
何かあったのだろうか。
おそるおそる電話をとると、
毎月「派遣元・派遣先責任者講習」の中で
1時間、講師をさせていただいている
会社の社長から、一緒に講師をしている方が、
けがをしたという連絡でした。
肋骨3本折って、それでも研修が決まって
いるからと四国に行き、救急車で搬送
されたというもの。
そこで、連絡があったのは、
来週は東京で研修があるので、
一応開催予定ですが、
どうなるかわからないので、
まずは一報を、とご連絡くださったわけです。
この講習は、けがをされた方が
私が受け持つ1時間を除いて
大半を一人で担当しています。
全国でも開催しているので、
その比重は大変なものです。
電話をくださった社長も、けがをした講師の方も、
私の人生の先輩ですが、
”労働災害をなくして働く人たちが安心して
働ける職場づくりを達成すること”
という強い信念を持って定年後に
会社を興されました。
最初は大手の研修にどうしても人が集まり、
後発組として、わずか数人しか集まらなかったものが、
今は全国どこも満員になるところまで育てられました。
継続することのすばらしさ、面倒見のよさが
口コミで広がっています。
いまだ、集客で悩んでいる私は、恥ずかしい限りです。
今回のけがは、がんばりすぎた、
少し立ち止まりましょう、ということなんだと思います。
言うのは簡単ですが、またすぐにがんばって
しまうんだろうなぁ。 と、想像します。
他人事ではありません。
私も個人事業主です。
仲間がいるからだいじょうぶ、とも思いますが
こればかりは相性もあります。
代役を準備する、ということ以外に
何をすればよいでしょうか。
私ができることとして
コンサルティングで
意識していることがあります。
評価制度であったら、お客様が
自分たちで運用できるようになること。
チームビルディングでは、お客様が
自分たちで自走するチームになってもらうこと。
”私の代わりは、社内に作る”
そんなことを意識しながら、
会社と相談して取り組んでいます。
まぁ、実際にもうだいじょうぶですと言われると、
なんだかさみしくはなりますが。
とくに、制度づくりや運用では
今期どこまでやるのか、ゴール設定が肝心です。
ここでも、
その目標を何のために設定しているか
要は、人事制度の今期の目標は
何のために[何をなしとげるために]あるのか
という部分が
自分より一段上の目標=会社の今期の目標が
明確になっていることが前提です。
そのうえで、
達成すべき具体的な目標設定をします。
「具体的」というところがポイントです。
目標設定に必要な法則として
「SMART」というのがあります。
Specific 具体的
Measurable 測定可能
Achievable 達成可能
Relevant 目的に関連がある(成果にもとづいているか)
Time-bound 期限がある
という視点で目標を磨き上げることです。
目標を毎年達成するごとに
自らの成長を実感し
自信につながります。
でも、
社内の誰かに引き継ぐのであれば、
リスクの元になります。
なかなか難しいのですが
誰かではなく、仕組みとして
引き継ぐことができればと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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