強い組織とは、 ミッション、ビジョンが行動にまで 落とし込めている

第325号

不正のニュースが後をたたない状況を見るにつけ

突然ですが、強い組織ってどういう組織でしょうか。


業績の高い会社 確かにそうです。
そこに再現性のある、とつけば、
まさに、強い組織という感じがしますね。

 

それはそうなんですが、

再現性のある数字を出せる会社ってどんな会社?

って考えると、やはりそれは
会社の向かう方向が
社内で揃っている会社

やるべきことが明確な会社
ということなんだろうと考えます。

 

会社の理念(ビジョン)、ミッションが、
どれぐらい社員の間に浸透しているかが
会社の成長の鍵を握っています。

少し前まで、人事制度づくりにおいて

ビジョン、ミッションが
言語化されていなくてもいいですよ、
人事制度を作っていくうちに明確なものが
できてくると思いますよ。

という感じで作り始めていました。

 

でも、多様性の時代であり、
会社の置かれている状況が
目まぐるしく変わる現在は、

迷ったら戻れる会社の背骨のような
考え方であるミッションや、
進むべき先の風景であるビジョンを
共有することの大事さを感じます。

マネジメントの基本なんだと思っています。

 

なぜ、評価シートを作成する前に
ミッションやビジョンの策定が必要なのでしょうか。

 

何のための評価なのか、1本筋を通すため。
特に社長だけでなく管理職も一緒に
評価シートをつくるとき、微妙にシートの
価値観、目的がずれてしまいます。

このギャップはあなどれません。

評価シートを作って、
そこに盛り込む項目のひとつは、
どなたがコンサルティングをされても
結果目標として数字で置き換える(定量化)
項目を設定していることが多いと思います。

 

すべてを数字化しているという
方法もあるようです。

 

数字に置き換えることは重要です。

会社のビジョン、ミッションを実現
するという目的達成のために、
成果という目標を評価シートに設定するのです。

「重要業務[行動]を優れたやり方でやっている」
から、高い成果を上げている、
その証拠が成果項目を見ると
確かに数字が伸びている。

というのを実感してもらうためにも、
成果項目[目標]は数字で設定しています。

 

何を数字に置くか、これさえ決まれば、
非常に理にかなっていると、
経営者の方には好評です。

ただ、なかなか設定が難しく
実際の作成に入ると悩まれるのですが。

これができると、必ずよい結果が出る
と感覚でわかるので、ねばって作成
してくださいます。

 

数字の落とし穴は、わかりやすいがゆえに、
達成することだけが目標になりがちなことです。

 

ですから、極力数字を
おいかけるのではなく、

日々は数字という結果を導き出すための
重要業務(行動)ができているかいないか、
優れた[工夫した]やり方でやっているかどうか

ここに目を向けた取り組みを指導しています。

 

数字の達成が目的ではないのです。
数字の達成の向こうに
真の目的のビジョンの達成があるのです。

長くなりましたが、

このビジョンや何のためにやるのか
というミッションが明らかでないと、
真のねらいの“社員の成長”
つながらないということです。

会社の業績を上げるには
個々の社員が個々に努力して
数字を上げるのではなく、

良いやり方があればそれを
みんなで共有して、
みんなで良い成果を出す

というチームの発想が重要だと考えています。

 

どんな状況の中でも、
必ず成果を出す社員はいます。

その社員のやり方を
組織として共有化できるかどうか。

これが今の多様性とスピードの時代に
打ち勝てるかどうかを決めます。

 

強い組織とは、
ミッション、ビジョンが末端の具体的な行動にまで
落とし込めていることです。

 

それには評価シートというツールを使って
結果を出すための行動を続けることです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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