第297号
どうして人事制度を作ったのですか?
社員の採用と定着のためです。
どうして人事制度を作ったら、社員が定着するのですか?
自分がこの会社でどんなキャリアを積むのかを
しめしてあげれば、将来の絵がイメージできます。
そのために、どうやって給料が上がるのかを
示してあげなければならないと思うんです。
これは、先日初めて訪れた会社の社長の言葉です。
すばらしいことです。
私もそう思います。
さらに一歩進んで、
この考えをちゃんとした仕組みに
落とし込むことが大切です。
ちゃんと説明することも大切ですが、
理解してもらうには、仕組みに落とし込まないと
伝わりにくいです。
採用も定着も
人材確保のひとつの切り口です。
人材を確保する目的は、
会社を継続して発展させるためです。
必要なポイントは、
採用力-ほしい人を明確にして採用する
ベクトルあわせ-移り変わりの激しい現代で、
社員にどこに向かおうとしているのかを伝えて、
目標をそろえる
成長力[育成力]-社員が安心して成長できる環境と仕組み
採用だけが人材確保の方法ではないということです。
採用だけでは、人材確保できない、とも言えます。
では、人材確保の手段としての採用では、
どういう戦略が必要でしょうか。
いかに応募者を「集める」か、です。
発見させる
↓
応募させる
↓
来させる
↓
見極める
集めるのは「価値観を共有しあえる」仲間です。
そのためには、
どんな人材が必要か、
求める社員像を明確にすることです。
この社長は、10年先を想定して、
今から変わらなければならないという
危機感から人事制度を作ったと言います。
そうであれば、必要な社員像は
10年後に必要な人材ということになります。
いったいどんな人物でしょう?
それを示してくれるのがビジョンです。
10年先から今を眺めたら、
足りないものが見えてきて、
人事制度を作ったように、
10年先から見て足りない能力、
人材を今から補充するのが採用とも言えます。
このビジョンは、社員のベクトルを
合わせるためにも必要です。
人事は、採用から始まっています。
採用と人事制度は別ものではなく、
ビジョンでひとつの線上にあります。
社長が言った
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自分がこの会社でどんなキャリアを積むのかを
しめしてあげれば、将来の絵がイメージできます。
そこにはどうやって給料が上がるのかを
示してあげなければならないと思うんです。
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人の ” 数を集める ” 方法は、
最後はどれだけお金をかけられるかによりますが、
欲しい人材に応募させる手段としては、
入社してからキャリアプランを伝えるのではなく、
人を集める段階で会社の魅力として
伝えることです。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。