第264号
今日1月4日は、最近の恒例となっている
新日本プロレスの試合を観るために、
東京ドームに行ってきました。
今回も16時から21時過ぎまで、
9試合すべてがそれぞれプロレスの
だいご味を体現していて
ザ・プロレスという、ショーを堪能しました。
ショーだからといって本気じゃない
という訳ではありません。
大スクリーンに映し出される表情が本気です。
なかでも、始まる前から
イデオロギー闘争と言われていた
棚橋弘至選手対ケニー・オメガ選手の試合は、
メインイベントらしく、単なる試合の勝ち負け
以上に、ここでプロレスの方向性が決まる
のではないかという雰囲気を漂わせていました。
会場の声援も真っ二つです。
どちらのプロレスが勝利するのか、という感じです。
私は棚橋選手のファンというわけではありません。
どちらかというと、プロレス本来の
ストロングスタイル(猪木スタイル)の継承者
である中邑真輔選手(現在はアメリカで活躍)の
ファンです。
棚橋選手は、このストロングスタイルを
真っ向から否定してきた選手で、
いわば本流に対して”革新的な”
スタイルの選手の位置づけでした。
それが、今回ケニー選手から、
古い、保守的と言われてしまいました。
これは、もう隔世の感があります。
そんな二人の対戦は、
60分1本勝負、
39分を超える熱戦で、
棚橋選手が勝利しました。
さぁ、これで時計は、
いったん行き過ぎた
試合展開から、
抑制されるのでしょうか。
興味深いところです。
今日は0試合目をあわせると、
全部で10試合行われたのですが、
プレースタイルが、みな違うように、
プロレスに対する価値観が違から
どの試合も同じでなくて
おもしろいのだと
思いながら見ていました。
というのは、棚橋選手は、
プロレスは多様な価値観を持ち込んでいいジャンルなのに、“価値観の一元化”をケニーはファンに強いる。それは俺は「違うよ」と。
私はチームビルディングで
師の石見さんから
価値観はすり合わせるのでなく、
共感し合うことだと学びました。
多様化の時代に
価値観を合わせるという発想は
ナンセンスであって、
「そういうこともありだね」
って共感してもらうのが
今どきであり、求められるものです。
ケニー選手流、棚橋選手流の
プロレスの価値観[流儀]があって、
それらが混在して、
ひとつの新日本プロレスを形成しているのが、
今の新日本プロレスの強みです。
この強みはなくしてほしくないですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。