内向きの感情を外向きに “つまるところ感謝”

第239号

その事実をどう受け止めるかで、全然気持ちが
かわるということがあります。

「どうしてわかってくれないんだろう」
「どうしたらわかってくれるんだろう」

仕事の場であれば上司が、
あるいは個人でも、
ついついそう思ってしまう
ことがあります。

特に、仕事の場で上司がこれを思うとき
一見相手に意識が向かっているようですが
自分が変わらず、相手を変えようとしています。

ついつい自分のことばかり
考えがちになるものですが、
それでは人間関係上手くいきません。

 

私のことで言えば、

先日キャッシュフローコーチ協会で
『あり方進化大賞』という賞を受賞できたのですが、

受賞した日の夜、
ブログの師匠裕治郎さんから
受賞したときの私の動画が、
フェイスブックメッセージで届きました。

途中で切れてごめんね。というコメントつきで。

こんな強面なのに。

私以外にも、裕治郎さんのブログセミナー出身者や
なじみのある人がリングにあがったので、
きっと全員撮って送ってあげているのでしょう。

このメッセージを受け取った瞬間、
なんだかすごくありがたく、感謝の気持ちが
わいてきました。

自分の知らないところで自分のことを
思ってくれている人がいるというのは、
うれしい限りです。

受賞して、登壇したり、
そこで一言メッセージを言ったりするという、

久しぶりに自己主張や自己表現する
機会があったわけですが、

自己主張が強くなればなるほど、
自然にコントロール感、
コントロールしようという思いが
強くなってくるということがよくある

と、チームビルディングを教えていただいている
石見さんは言います。

その通りですね。

このパターンのとおり、この日
私のなかでも、周りをコントロールしよう
という思いが頭をもたげてきました。

つまり、” 聞いて、聞いて ”

” 私のことをわかって、わかって ” という気持ちです。

そもそも人の気持ちはコントロールできないことは
知っているつもりです。

ただ、そう思うからこそ、
周りの人がどう考えるか、気になるものです。

これもまた囚われの感情ですね。

人と人のコミュニケーションで
言い方や相手の受け取られ方は
「行動スタイル」です。

行動スタイルには
3つの行動のタイプがあって、

「自己表現性」高い人とは、

自分の思ったことを口にして、活発な表現を好む

「自己主張性」高い人とは、

自分の思ったことについて相手に同意を求める、
自説にこだわります。

「柔軟性」高い人とは、

自分と違う意見や考え方を受け入れることです。
固執しない人です。

 

私の通常は

自己主張高い
自己表現低い
柔軟性低い

というものです。

口には出さないけれど、自説にこだわりがあって
なかなか人の意見を聞けないタイプ
ということになります。

なかなか面倒な類ですね。

自己主張が強いだけなら問題ないですが、
得てして、それを押しつけてしまう
傾向が出てくるのが
自己主張のやっかいなところです。

ですから、自己主張が強いと自覚がある人は
自分でコントロールすることが必要です。

 

自己主張は決して悪いことではないわけですから
ただその使い方、出し方ひとつです。

自己主張することが、
内向きに引きづられてはいけません。

そんな、自己主張をコントロールする
ひとつの方法として
今回 ” 感謝 ” に助けられました。

裕治郎さんから自分の動画を受け取った瞬間
「あぁこの人には勝てないなぁ」と思ったものです。

そして、純粋に受講生の晴れ姿を撮って送ってやろう
という気持ちを一緒に受け取ったように思いました。

これが裕治郎さんの人間味、人たらしたる
ゆえんなのですが。

この感謝という気持ちは、内向きになった思考を
外向きにしてくれます。

自己主張と、人をコントロールしようという感情は
光と影であり、紙一重です。

そんなときは、強制的に感謝の気持ちを持つことを
お薦めします。

 

自分の内面から発信する感情を
「感謝」に変えていくことで
囚われの感情から解放されます。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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