第217号
テレビで文字を覚えて、テレビを見れば、
世の中のことがすべてわかった時代に
青春過ごした世代としては、
今、テレビ番組すらYouTubeで視る
というのが正直よくわかりません。
2018.11.18Yahooニュースに
秋ドラマの珍現象 “アンダー7”4作に熱烈なファンが続出
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181118-00000013-pseven-ent&p=1
というのがありました。
つまり、7%以下の低視聴率と言われるものの中に、
良品があるということらしいのです。
いわゆる視聴率というのは「世帯視聴率」を指すので、
よく言われる、●●万人が見たという表現はおかしいと
言われています。
視聴率には世帯視聴率や個人視聴率があります。
ビデオリサーチによると、
7%の視聴率とは
関東地区では、1%あたり185,670世帯なので、
1,2999.690世帯が見た、ということになります。
ちなみに、個人視聴率で7%であれば、
関東地区では1%=約40万8千人
ですから、7%は285万6千人が見た、
ということになります。
※世帯数や人口は毎年10月ごろ更新
どれほどすごいのか、かえってわからなくなってきました。
家族の形が変わってきているので、
世帯で視聴率の多少を見るのは
実態とずれてきているかもしれません。
テレビが広告収入で成り立っている以上は、
どれだけ多くの人にリアルタイムで視聴
してもらえるか、ですが
テレビの収入源が、
ユーザー課金(視聴者が料金を払って番組を視聴)
グッズ化やDVD化というコンテンツによる収益等の
占める割合が変われば(利益の上げ方が変われば)
視聴率のみがテレビ作品の評価基準ということは
なくなるのでしょう。
ニュース記事でも
テレビ業界が視聴率という一面的な指標を使い続け、ネットメディアがページビュー狙いでそれを報じる限り、今期のような「視聴率下位の4作に称賛の声が集まる」という珍現象は、今後も起こりうるのではないでしょうか。
と言っています。
視聴率が悪い
→ その改善策として
→ 視聴率が取れる作品を作る
= 『良い作品』
この発想だけでは、
真の問題解決にはなりません。
多様化する時代には、
今までの考え方を変えず
視聴率を取れる作品づくりに取り組んでも
” 対処療法 ” でしかありません。
ニュース記事にも
「作品が正当に評価されない」というテレビ業界の抱える課題
とあるように、解決にはならないということです。
これは、ルービックキューブの解き方と同じです。
一面だけを順番に揃えるやり方では
いつまでたってもルービックキューブは
完成しません。
1面揃えた後に、2面目を揃えようとすると
1面目が崩れます。
会社の組織の課題も同じです。
人や組織の課題はこれに似て複雑なので、
順番に揃えようとおもってもうまくいかないのです。
つまり、” 6面一緒に揃えていくことが重要 ”です。
思考のレベルには3つあって、
これが組織づくりでも大事な考え方です。
“ミスをした箇所を修正する”
問題症状を生み出している、
明白で直接的な原因を探求する-シングル・ループ学習
“やり方自体を変革する”
「認識を変えること」に焦点を当てる-ダブル・ループ学習
“何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?”
「原因や真因を生み出している、心構え・組織文化」や
「解決に向けて影響力を発揮しうる対策」
について探求する。-トリプル・ループ学習
組織を変えるということは
シングル → ダブル → トリプル
この流れを作ることです。
つまり、事象について、
「そもそもどうなの?」を
探求していくことです。
視聴率が高いものが作品としても
質が高かったというのが、
” そもそも ” くずれてきたときに、
どこを目指すのか、ということですね。
多様化の時代、
組織であればその“そもそも”
たとえば、ビジョンであったり、判断基準であったり
「企業の哲学」が問われることになります。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。