第167号
今日は、自分と向き合う葛藤から行き着いた
自分なりの結論を書かせていただきました。
私は秘書時代に将来経営者の支援をしたいと思い、
社会保険労務士の試験に挑戦するのですが、
何がしたかったのかというと
人の活用(成長)の支援
経営戦略への支援
です。
そのための必要な知識、あるいはツールとして
人事制度を学び、
キャッシュフローコーチ養成塾で
経営数字を使って経営者の本業の発展に貢献する術
を学びました。
チームビルディングでは、
業績向上のために、人を育てる先にある
組織の成長をどう促せばよいのかを学びます。
これらのことを学べば
自分の武器はすべて手に入ると
思っていました。
「リーダーの基準」では、作者は
https://www.amazon.co.jp/dp/4822251403/
「経営を勉強する、学ぶということは、何か新しいもの、自分の持っていなかったものを身につける、学ぶ前と比べて(知的体重)が増える、ということと必ずしもイコールではない」
と言います。
大切なことは、
何が、あるいは誰が正しいかという知識を得るためではなく、違った環境や他人の意見を鏡として、自分というビジネスパーソンを作り上げてきたベースを見直すことなのです。考えたこともない多様な視点・議論に身をさらすことで、自分1人で考えているだけではわからない、思いこみ、バイアス、あるいは、自分の強み・弱みに否応なく気づくことなのです。
そうなんです。
私は何を学んだか。
私は税理士ではないから
キャッシュフローコーチはやっぱり税理士のほうが有利だとか
チームビルディングは、研修に慣れている人のほうが得だとか
そういう後ろ向きなことは考えたくないと思いながらも、
専門知識を披露されると、心が乱れます。
誤解していました。
大事なことは
” 自分というビジネスパーソンを作り上げてきたベースを見直すこと ”
融資についてのアドバイスができるようになることでは
ないはずなんです。
自分の学びが大切なんで、変に一般化、セオリーかできなくてもよいわけです。
私の強み、弱み、興味、これまでの仕事の履歴、背景などすべてをひっくるめた超個人的本質の話でよいということに救われます。
私の当たり前を引き上げることなのです。
自分基準だと、つい低く設定してしまいそうですが、
これは、自分の力を信用していないからですね。
この本でも書かれていますが、
自分を信じて貫くより、周囲にあわせる方が楽です。
何より傷つきません。
自分に自信を持つというのは、
自己肯定感の低い私には少しハードルが高いのですが、
自信とは、
”失敗しても決してあきらめないこと”だと言い換えると、
自分を信じることができます。
そして、私のもともとの目的は
・人の活用(成長)の支援
・経営戦略への支援
このために、必要な知識は活かし、
不要な知識は捨てる覚悟も必要なんだと気が付きました。
今回取り上げた本の副題は
『見えない経営の「あたりまえ」』です。
当たり前すぎて、話していないことが
部下と上司の対話ではあります。
当たり前だから、
わかったつもりになっていることってあります。
社長の当たり前はレベルが高すぎたりします。
実は、社長が求めていることは数字ではありません。
勿論、業績が上がることを目標にしていますが、
そこに至るための ” あたりまえ ” の共有が重要です。
このあたりまえをどれだけ高く引き上げられるか。
自社のあたりまえを引き上げるのは
リーダーたる上司の役割です。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。