第160号
最近、少し意識していることがあります。
お客さまの会議のファシリテーター(進行役のようなもの)を
させていただくとき
労働問題の処罰について相談をうけたとき
役員同志が方向性をめぐって議論をはじめたとき
このような場面でどんなふうに思考するかと言うと、
人と事を分けて公平になるように考えて、
その場の意見の一致点を探ります。
質問を受けるときは、
そもそも何がはじまりだったのかを探って、
考えているより、とにかくまずは動きだしましょう
というアドバイスをすることが多いです。
先週のブログ
強みを見出して活かす組織づくり
https://suzukey-stone.com/2018/09/17/157/
ここで取り上げた
「さぁ、じぶん才能に目覚めよう」
という本で紹介されている『ストレングス・ファインダー』
ここでの診断結果が、最近の私の言動と合致していて
びっくりしました。
この診断は、
ふたつの選択肢から一つを選ぶと、
ストレングス・ファインダーが回答を識別し
もっとも優位を占める行動パターンを割り出して
真の強みに育ちうる、最も有力な潜在能力を
測定するというものです。
この診断で、私の潜在能力の優位5つは、
「調和性」:意見の衝突を嫌い意見の一致する点を探ります。
「公平性」:あらゆる人を平等に扱う必要性を確信しています。
「親密性」:他人との緊密な関係を楽しみます。
「活発性」:アイデアを実行に移すことにより結果をもたらします。
行動は最良の学習手段であると考えています。
「原点思考」:現在を理解するために過去を振り返ります。
過去や原型について考えるのが好きです。
この5つが、見事に、最初に言った、最近の私の言動に
重なっているので驚いています。
上で取り上げた私の言葉
“人と事を分けて公平になるように考えて、
その場の意見の一致点を探ります。”
→ 「調和性」「公平性」
“そもそも何がはじまりだったのかを探って、
考えているよりとにかくまずは動きだしましょう”
→ 「原点思考」「活発性」
そしてもっと顧問先様とは、深く、多面的に関わりたい
と最近思うようになり、会議のファイシリテーターや
社員面談をするようになったのですが、
→ 「親密性」
自分の言動と重なることから、あらためて、
私はこういう資質なんだと納得できます。
これらの資質は、個々に見るのでなく、
互いに影響し合って、組み合わされることで
効力を生み出します。
五つとも同じ資質を持つ人は、極めて少ない
ことから ” その人独自の資質 ” と呼んでもよいようです。
ストレングス・ファインダー、気になった方は
https://www.amazon.co.jp/dp/4532321433/
実は2年前にもこの診断を受けていますが、
「原点思考」は、上位5位には入っていませんでした。
「原点思考」とは、
言葉にすると「そもそも」「元をたどれば」というような感じです。
確かに最近の仕事を考えると、
「そもそも」をお客様に投げかける頻度が増えています。
私の役割は、
「こっちへ行こうと思っているんだけど、どうだろう?」
というような社長や幹部からの質問に対して、
答えを出すのではなく、
それぞれのメリット、デメリット
あるいは、
こちらに行くとこうなります。
あちらのほうに行くとこうなります。
ということを伝えて、判断してもらうものです。
ですから、相談を受ける時点で
まずは、
「あなたのその言動の ” そもそも ” は何ですか?」
と質問して、
始まりはなんだったのかを知って、理解しようとします。
そこがわからないと、
間違った方向に進むことがあるからです。
人に問いかけるだけでなく、
自分への問いかけとしても、この ” そもそも ” は有効です。
そもそもお客様と多面的に関わりたいと思って
メルマガやブログを書いているのに、
書くこと自体が目的になってしまった。
社員に安心して働いてもらえる会社にしたい
と思って引き継いだのに、環境整備がなかなか進まず
業績を追いかけることに意識がいってしまっている。
これでは、最初に設定した成果が出る以前に、
違う方向に進んでしまっています。
なにかリスクを伴う事態について決めなければならないとき
基本を積み重ねて進まなければならないことはわかっているとき
基本に立ち返る、土台を確認する
“ 軌道修正の気づきの言葉 ”
「そもそも何でしたっけ?」
これを自分に投げかけてみましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。