第095号
がんばっているのに成果がでないとき、
いわゆる物事が行き詰ったときは、
たいてい目の前のことに追われて
全体を把握する視点が欠けていることが
多いです。
そういうときは、いったん立ち止まって全体像をとらえ直します。
と、えらそうに言っていますが、
なかなか自分が今行き詰っているのか、
渦中にいるとわからないことが多いものです。
たとえば、ダイエット。
その日その日の体重に一喜一憂していると大変疲れます。
食べ過ぎたかなっていう日の翌日、
体重に変化がなく、その次の日に増えていたり、
カロリー的には少ないはずなのに、
体重増えていたり、まったく予測できないことがおこります。
翻弄されて、そこでやめてしまったりすることも
多々あります。
目先のことに一喜一憂することなく、
全体をとらえるためには、そもそもの目的とは何か、
これを見つめ直すことですね。
目標設定をして、部下を指導していると、
評価の時期にこういう相談を受けることがあります。
本当は〇点なんだけど、
非常にがんばっていたので
期待も加味して〇点にしていいだろうかと。
ここでまず押さえておかなければならないことは、
結果>プロセスです。
結果でまず評価されることが第一です。
その次に、
この結果の出し方=プロセスについて
見ていくことになります。
「プロセスも見てあげたいなぁ」とおっしゃる
上司の誤解している点は、
結果>プロセスとは、
結果だけを見ている
ということとはちょっと違います。
結果にだけこだわっていると、
1回の成果は出すことができますが、
継続した成果は出すことができません。
よって結果をだすためのプロセスが大事、ということです。
整理すると
プロセス ← ”結果を出すための”
↓
結果につながる
結果につながらないプロセスはどうするのか。
評価対象にはなりませんね。
そもそも結果につながらないプロセスは
日常の上司の指導、面談で改善していくことです。
その結果、結果にはつながらなかったけれど
がんばっていた、という”後の祭り”のようなことは
なくすことができます。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。