第092号
熱戦が続いたサッカーワールドカップも
フランスの優勝で幕を閉じました。
やっぱり最後は個の力の差が出たように感じました。
今回から誤審をなくすために
VAR(以下、ビデオ・アシスタントレフェリー)が導入されました。
決勝戦のゴール判定でも使われて、賛否出ているようです。
しっかり検証しないと因果関係はわかりませんが、
セットプレーによる得点が増えたとか、オフサイドが減ったとか、
影響がでているようです。
ホントのところはまだわかりません。
導入の目的である誤審は減ってほしいですが、
それによってサッカーのダイナミズムと創造性は
無くしてほしくないですね。
VARはあくまでレフェリーの補助として、
試合に決定的な影響を及ぼす恐れのある
判定についてのみ主審に伝えて、
最終的に主審が判断するものです。
目標管理では、部下が
P(目標設定)
↓
D(計画実行)
↓
C(自己評価)
↓
A(改善計画)
という、いわゆるマネジメントサイクルを回すその外周で、
上司も
P(目標設定指導)
↓
D(計画実行指導)
↓
C(自己評価指導)
↓
A(改善計画指導)
というマネジメントサイクルを回して支援するシステムです。
部下に相談されたときだけでなく、
部下のPDCAサイクルとセットのシステムとして
存在しています。
上司が部下の成長を誤審(上司と部下の意識のズレ)しないように
しっかり観察支援するための仕組みです。
上司にはすべてのサイクルを使ってほしいのですが、
絶対に外せないのはCとAです。
『C』 は”部下の成長を確認”するものですが、
このとき重要なことは、
”身に付いた能力”はなにかで、
”身に付いていない能力”はなにかを
明らかにしてお互いに共有することです。
上司は部下に
フィードバック(目標に対して行動した結果を伝える
・上司評価はいれない)
します。
『A』 の”部下の改善計画”について、
”振り返り(何ができていて何ができていないか)の支援”と
今後の”アクションプランの支援”です。
いまや、部下指導において、
PDCAサイクルを徹底できるかどうかが、
マネジメントの根幹です。
マネジメントサイクルは、
人事評価制度があるなしに関わらず、
部下指導の基本であり効果が出るツールです。
VARは、あくまで行われたプレーの判断ですが、
PVCAサイクルの”P (目標設定)D(計画実行)”は、
”今後の行動をより成果が出るものにするための支援”です。
本人ではわからない行動の
立て直し、調整という意味でも、
サイクルの二回目から回すときには、
しっかり押さえて取り組みましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。