「安心・安全・ポジティブな場」をつくる

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第023号

安心・安全。
ここまでならゴロもいいので、続き言葉として
耳にしたことがあるかも、です。

私が所属する日本キャッシュフローコーチ協会の
和仁達也さんは、セミナーや主催する
キャッシュフローコーチ養成塾で、
まず私たち塾生におっしゃるのが、
この「安心・安全・ポジティブな場づくり」です。

私たち仲間は略してAAPなんて言っています。

和仁さんの「コンサルタントの教科書」には、

安心・安全・ポジティブな場づくりのポイントは、
プラスの言葉を使うこと。
「なるほど、いいね、そうだね、やってみよう」
というようなものです。

もうひとつのポイントは、
相手に恥をかかせない。
どんなときでも否定せず、
プラスの側面を探すこと。

と書いています。

これって、ついつい
安心・安全・ポジティブって
言っちゃうんですけど、
今更ですが、
「場づくり」というのがポイントです。

対象は人ではなく場なんですよね。

ここを間違うと、結構逸れていってしまいます。

人と人は違う。とこれまでも
お伝えしてきているのですが、
そこをわかったうえで、

各人ごとに安心、安全、ポジティブと
感じられるように対応することができる人は
よいのですが、なかなか高度なテクニックが
必要そうです。

ともすると、
人をコントロールしてしまうことにも
なりかねません。

人ではなく、場をつくることに
焦点をあわせることで、
その場所の空気を作るとか、
場(空間)をデザインする
という意識を持つことができます。

安心、安全、ポジティブな場づくりって
恥ずかしがらずに安心して発言できる場
空気を読んだりしないでリラックスできる安全な場

その結果、気持ちがポジティブになり、
新しいアイデアや気づきが得られるということです。

1対1の部下面談の場でも会議の場でも、
この「場を共有する」ことで、
自由に意見が言える場や生産性の高い
場にすることができます。

具体的には、この安心・安全・ポジティブな場づくり
ってどんなことをするのでしょうか?

和仁さんは、キャッシュフローコーチ100人超が
集まった2017年の横浜強化研修会で、
普段、養成塾やコンサル、セミナー、協会運営でやっている
なんと15個の具体的アクションを紹介してくれました。

いくつかここでご紹介しましょう。

● 聞き方の説明をする。
これは盲点でした!
あらかじめ「相手のメリットになる表情を作ろう」と
場づくりのルールを伝えておくことです。

● 安心・安全・ポジティブな場ということを何度でも伝える
この場の共通言語、象徴的な言葉として、
言うたびに思い出してもらえて、
自然と場づくりができますね。

●「先に言えば説明、後で言えば言い訳」
相手が反感を持ちそうなことを、
相手の立場をイメージしながら
リストアップする。

そのうえで、それが解消される切り口や
ストーリーを前もって伝える。
すると反感が湧きあがらなくなる。
これを和仁さんは、意味づけのマネジメントである
と称しています。
ネーミング、うまいですね。

 

ここまで書いてきて、
組織づくりの始めって、
こういう安心・安全・ポジティブな
場づくりからだなぁって、
あらためて気づかされます。

こういう場づくりができていると、
5月7日のブログ「問題は解決しない、というアプローチ」
で取り上げた解決志向型ポジティブアプローチも
より効果を発揮しますよ。

会社が「不安で危険、ネガティブな場だなぁ」という方は、
まずは「安心・安全・ポジティブな場づくり」から、
組織づくりを始めましょう。
組織が回り始めて、生産性が上がります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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