つまるところ人と組織
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です
第021号
5月5日はガンダム全ガンダム大投票という
ガンダム40周年を記念した番組が放送されました。
作品別、キャラクター別、ガンダムソングス別、モビルスーツ別
の投票です。
結果はこちらからご覧ください。
https://www.nhk.or.jp/anime/gundam/ranking/
私の年代は、投票比率5%で低かったのですが、
それでもキャラクターは、
「あぁこの人!この人!なつかしいなぁ~」って、
番組最後まで見てしまいました。
キャラクターでは、作品別投票数を集計した結果では
オルガ・イツカが第一位に輝きました。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」
2015年の作品に出たキャラクターです。
作品のホームページには、
鉄華団の団長。
家族である団員たちの未来を守るために
歩みを止めることは無く、進み続けることを決意する。
と紹介されています。
17歳にして、責任感あふれるリーダー像を見せ、
周りの少年たちから慕われ、ついていきたくなる
リーダー像を示していました。
その責任感が時として、一人で問題を抱え込んでしまい、
無理してるなぁっていうのが見え隠れしていました。
それもまたリーダーたるゆえんかもしれませんが。
どうしても息子目線で見てしまい、
ハラハラが先にたってしまいます。
私は、どちらかというと、
リーダーとしては
10位に入ったランバ・ラル大尉がいい。
設定では35歳らしい。って、初めて知りました!
私より年下とは到底思えない、安心感があります。
パイロットとしての技量ばかりでなく、
人間的な器量の大きさから、
アムロをして「あの人に勝ちたい」と言わしめた人。
初代ガンダムに登場した人物なので
1979年、もう40年前です。
ランバ・ラルの発した言葉で興味深いのは
「わしの出世は、部下たちの生活の安定につながる」というもの。
自分の置かれた立場をよくわかっている
大尉らしい言葉です。
作戦の大義には、疑問を持っているけれど、
部下のためにこの作戦はやる意味があると
判断した大尉が、妻に聞かれて答えたセリフです。
ふたりの指導者のリーダーシップってどういうものでしょうか。
二人とも、上から引っ張るだけのリーダーシップでは
なかったように見えます。
引っ張って指示や命令だけを出していたなら、
あんなに、ふたりとも部下に慕われていなかったはずです。
そして、ガンダム大投票で人気を集めることはなかったでしょう。
サーバントリーダーシップという考え方があります。
「サーバントリーダーシップ入門」(かんき出版)
の本の中で、
「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、
その後相手を導くものである」という
実践哲学をサーバントリーダーシップ
というと紹介しています。
従来のリーダーシップ
「おれについてこい」というような考え方は、
相手の上にたって動かそうとする支配型とも呼ばれます。
これは、競争を勝ち抜き、
達成に対して自分が賞賛されることを
重視するものです。
対して、サーバントリーダーシップは、
まず奉仕や支援が最初にきます。
みんなが協力して目標を達成する環境で、
みんながウイン・ウインになることを重視します。
周囲から信頼を得て、
結果として、主体的に協力してもらえる
状況を作り出すのがサーバント・リーダーです。
高度成長時代なら、
成長とは自分の地位を上げていくことという
従来型のリーダーシップで問題なかったのですが、
今は、他者のやる気を大切に考え
個人と組織の成長の調和を図る、
サーバントリーダーシップの考え方のほうが
しっくりいくのではないでしょうか。
中小企業は、一人の力で
大企業に伍していくのは無理があります。
まして変化の速い社会情勢では、
個人も組織も同時に底上げすることが望まれます。
リーダーシップは人に与える影響力です。
リーダーとはその人自身ですが、
リーダーシップは、その人に決断力があろうと、
先を読める力があろうと、
周りに影響力を発揮できていなければ、
リーダーシップが発揮されているとは言いません。
人望がないと、いくら決断力があってもついていきませんよね。
つまりリーダーシップは発揮できません。
大義あるミッションやビジョンを示し、
それを遂行してくれる周りが力を発揮できるように
奉仕するというサーバントリーダーシップの考え方は、
今の多様化している時代には、
人と組織を成長させる考え方として
実践する価値があります。
お読みいただき、ありがとうございました。