つまるところ人と組織
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です
第012号
私は、コンサルタントは
社長の言葉や発想を言語化して、
あるいは翻訳して社員に伝えて、
労使双方の意識のギャップを埋めることが
仕事のひとつだと考えています。
社長から社員さんの評価について聞いていると、
自分とはやり方が違うと考えて社員さんを見ている方と、
自分にできたのだから君にもできるはず、
という考え方をする方がいるなぁと実感します。
自分にできたのだから、という考え方は
営業出身の社長からよく聞きます。
どちらの社長も社員さんに成長してもらいたいと思っています。
差があるとすると、社員の成長にかかる時間の捉え方です。
どれくらい社員の成長には時間がかかるかという、時間軸の違いです。
評価シートの内容を変えて、
その変える意図を上司に伝えると、
もう社員の行動は変わるものと考えてしまうのです。
1か月も待ったのに、変わっていないとおかんむりです。
ホントは少しずつ変わってきてるのかもしれませんが、
社長の思う変化の大きさではないのでしょう。
人は、できるようになって、習慣にまで落とし込むのに、順番があります。
知らない
↓ (知識レベル)
知っている
↓ (体験レベル)
やってみる
↓ (気づきレベル)
わかる
↓ (習慣レベル)
できる
↓ (無意識化レベル)
している
頭の中に確かな画像があるから社長からすると
すぐにできると思うことも
その画像を説明されていない社員からすると、
動けませんね。
考えるよりまず動け!は、なしですよ。
考えられない人になってしまいます。
社長は、頭の中の画像をできるだけ丁寧に
伝えることが必要です。
まず社員さんに動きだしてもらうことが肝心です。
社長の頭の中の時間軸通りには
現実社会では進まないことを
理解しておくことが必要です。
これが持てていないと、
途中で諦めてしまったり
出来なくなったり
結局、評価自体やらなくなってしまう
ということになってしまいます。
日々の仕事と同時並行で
人の成長に関わるというのは、
時間がかかるんだ、と知っておきましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。