第1040号
「プロセスが大事ということは
わかるんだけど、結果で評価
できると、正直、楽なんだよね」
雑談の中で出てきた言葉なの
ですが、きっとこの社長は評価
で苦労されているんだと思います。
でも、その結果を出すために
やっぱりプロセスは大事です。
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一時期、評価制度づくりの現場で、
「結果とプロセスどっちが大事なのか?」
ということが、話題に上ったもの
です。
そもそもの間違いは
結果とプロセスは対峙させるもの
ではなくて、つながっています。
プロセスがあるから結果が出し
続けられると考えるからです。
よって、結果を出すために、
プロセスが大事、ということ
になります。
言葉だけが独り歩きして、
結果がでていなくてもプロセス
が大事という扱いになったり
することがありました。
もちろん、再現性のある結果
ではなく、1回だけの結果で
よいなら「結果」だけに集中
してもよいわけです。
実際のところ、結果だけに集中
しているほうが楽なのか、というと
結局目先のことに一喜一憂
することになり、翻弄されて、
そこであきらめてしまったり
することがでてきます。
あるいは、上司の方から、
「本当は〇点なんだけど、
非常にがんばっていたので
期待も加味して〇点にして
いいだろうか」
というご相談をいただいたり
します。
部下のことをよく観ておられる
のだと思います。
結果だけで評価、というのも
簡単ではありません。
とはいえ、
がんばっている部下に成果を
出させてあげたいと思うなら、
やはり結果で評価されることが
第一だと思います。
ただ、結果だけ、プロセスだけ、
どちらか一方だけ、ではありません。
結果がでていないということは
・そのプロセスのやり方が悪いのか
・プロセスそのものに問題がある
ということなので、
まずはそこを見分けることが
先決です。
そして、結果につながらない
プロセスであるなら見直します。
この見直すタイミングですが
そもそも結果につながらない
プロセスは
日常の上司の指導、面談で改善
していくことができます。
厳しいことを言わせていただくと、
評価決定後に
「結果にはつながらなかった
けれどがんばっていた」というのは
優しさのように聞こえますが
実は部下の成長のチャンスを
見逃していた、ということだと
思います。
上司に大切なことは
よく知られるPDCAサイクル
を『部下が回せる』ように
支援することです。
「できることがあれば、
何でも支援する」と約束します。
P=Plan(計画)
D=Do(実行)
C=Check(測定・評価)
A=Action(対策・改善)
折々のタイミングで声がけし、
気づきを与えられるように
支援します。
ポイントは細かいことは
言わないことです。
そして、このとき大切な視点は
「どうするか(=To Do)」を
考えてしまうのでなく
「どうなっていたいか(=To Be)」
という状態を考えることです。
これをすることで、
『プロセス』は実現可能性が
高まります。
結果を出すには、やはりプロセス
を管理することだと思います。
そのために、まずは今、
“ 何をやっているのか ”
ここを、上司も部下も
おさえることが大切です。
お読みいただきありがとうございました。
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