評価制度をあきらめない理由

第1026号

先日参加した勉強会で
アイスブレイク代わりに
こんなお題が出されました。

「夢を実現するために必要なことは
なんでしょう。
ヒントは、あきらめない●●です。

この●●に入る言葉を考えてみて
ください」

というものです。

答えを聞いて、
確かに私も評価制度を作る時など、
同じ意図でたずねているなぁと
思いました。
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お題について、少人数のグループに
分かれて考えてみました。

仲間?
いなくてもがんばっている人いますよね。

信念?
それって折れるかもしれない。

覚悟?
それも折れるよね。
折れたらどうする?

こうしていろいろ出してみたのですが、

答えは
「理由」でした!

夢を実現するためには、
「あきらめない理由」が必要です。

どうしてそれをやりたいのかを
突き詰めると、あきらめない理由
に行き着くし

あきらめない理由を探していると、
どうしてやりたいのかが見えてくる。

だから、夢を実現するためには
あきらめないための理由を見つけ
出す。

ということです。

この言葉は、
『ドリームプラン・プレゼンテー
ション世界大会』を毎年開催して
いる経営コンサルタント福島正伸さん
の言葉です。

確かに、あきらめない理由をあげ
ていくと、

本当にやりたいことなのかが見え
て、覚悟が決まっていきます。

1度口にしたから、とか
やらなければならない義務だとか
周りが応援してくれるから

ではなくて、

夢を実現するというのは、
無意識に”やる”というか
”やってしまう”こと。

その「背景」にあるのが
「あきらめない理由」です。

突き動かすのは、
その人のビジョンやミッション
と言ってもよいと思います。

あきらめない理由を探して
思考の整理ができると、
腹落ちして、
行動に迷いがなくなります。

組織づくりの思考として、次の
ような考え方があります。

組織を継続させていくときの
思考のレベルは3つあって、
図にしたのが


1つ目が『シングルループ学習』 

物事に「適切に」取り組んでいるか?
いわゆる「ちゃんとやれているか」
問うてみることです。

2つ目が『ダブルループ学習』 

「適切な」物事に取り組んでいるか?
シングルループの「行動」の前提
について考えます。

設定した行動(やり方)が適切で
なかったのではないか、と考え
てみることです。

そして3つ目が『トリプルループ学習』

 何が適切で、何が適切でないか
を、「どのように判断している」のか?
それって必要なの?

という問いです。

そもそも自分たちは何を大事に
していて、どうなりたいのか、
見落としていることはないか、
など

背景や状況、文脈から考えて
みることです(コンテクスト)。

日常の仕事はこれまでも何度も
やっていることなので、

適切にやっているか。
→「シングルループ学習」

成果が出ていなければ
適切かどうか見直ししてみる
→「ダブルループ学習」

これら2つを回していけばよい
のですが

組織づくりなどという新たな
取り組み、改革をするときには
『トリプルループ学習』が必要です。

結果を出すためには
今の状況をどうとらえるか

『トリプルループ学習』

そこから前提を決める
『ダブルループ学習』

決まったら前提に基づいた
行動をする
『シングルループ学習』

結果がでる

という回し方です。

評価制度を作るご相談をいただいた
とき

「どうして評価制度を作ろうと思うのですか」

と質問したり、

最初にビジョンやミッションを
明確にしたりするのは

評価制度を作ろうという前提
の前に

評価制度でなければならないのか
を、問うていたりもします。

いよいよスタートした後、
スムーズにいかないことが起こった
とき、

作成や運用を止めてしまわないために、
あきらめない(あきらめきれない)
理由を自分たちのなかに、確認して
おくことは大切です。

お読みいただきありがとうございました。
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