承継人事ノウハウ(3)関係性

1.社員との関係性を構築する

私は、人の強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインすることが強い組織を作ることになると考えています。その中でも、後継者社長が引き継いだ当初、一番苦労するのが社員との関係性です。

そもそも、社長と社員さんでは、見ている景色が違います。経営を継続することが社員を守ることになると考える社長と、自分のライフスタイルを守るために仕事をしている社員さんでは、守るべきものが違います。

つまりは、当然ながら立場が違う!

この立場が違うということに気づくことが大事です。立場が違うのだから、相手の立場にたって伝えることを意識して、社長の自分の考えを説明することが大切です。
関係性を構築するにはコミュニケーションが必要です。

2.仕事の成果に結び付ける

ビジネスコミュニケーションでいうところの「伝える」とは、一方的に話を投げるだけの意味です。相手に伝わったかどうかまでは指していません。受け取った相手がこちらの意図とは別の理解をしている可能性があります。そもそも理解していない可能性もあります。ですから、相手が理解するように、伝えなければなりません。

伝わるとは、「あなたの考えている事は正確に相手に伝わっている」ということです。
伝わるように話しているかどうかは、説明をしているかどうかです。

指示、命令のみで、どうしてやらなければならないのか、やるとどういうよいことがあるのかなどの説明をしていないということはありませんか。説明をしたら、理解できましたか?と忘れずにたずねてみましょう。

実は伝わるだけでは不十分です。

ビジネスコミュニケーションの目指す目的は、仕事の成果に結び付けることです。
仕事の成果を出すために社内のコミュニケーションは不可欠です。

伝えた前と後で相手の状況が変化していること=相手が動く(行動を起こす)です。
相手が動くことまでを目指したコミュニケーションをとりましょう。

3.コミュニケーションの質を高める

関係性を高めるためには、コミュニケーションの質を上げることを意識しましょう。コミュニケーションは自分だけの問題ではなく、相手のある話です。

人と人は違います。人によって思考も違えば、行動も違います。自己表現の強い人もいれば、自己表現の低い人もいます。一人での仕事が得意な人もいれば、仲間と一緒に進める仕事が得意な人もいます。そして、仕事が第一の人もいれば、家庭がなにより大事な人もいます。

このような違いに気がつくことが、コミュニケーションの質を高める第一歩です。

4.目指す方向性を揃える

いろいろな思いで働いている人たちをまとめるには、ビジョンが必要です。どんなに伝わるように話す技術を身につけても、そもそも伝えたい内容が明確でなければ意味がありません。後継者社長さんの場合は、先代から勤めている社員との関係性に不安のある方が多いでしょう。そんなときは、会社のビジョンを皆で話し合って決定するのも、お互いを知り合うことにつながる方法のひとつです。


いったいどんなことを考えているのだろう?
そんなことを詮索しているよりも、会社の中で何を実現し、何を目指すのかを確認し合いましょう。

目指す方向性を合わせられれば、お互いの言葉の定義がそろってきます。望ましい状態をより具体的で、わかりやすくしておくことで、共感する部分を増やしていきましょう。

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