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2011.07.11【人事労務のポイント】試用期間代わりの有期雇用は適切?

 

顧問先の皆様、普段お世話になっている皆様はじめ、
名刺交換、セミナーにお越しになった方、
メルマガ登録、ダウンロードしていただいた方等に
お送りしております。
 
 こんにちは。
鈴木社会保険労務士事務所の鈴木早苗です。

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≪今日の内容≫

~はじめに~ 「新卒採用は誰のため?」

  【人事労務のポイント】試用期間代わりの有期雇用は適切?

  ~おわりに~ 「新卒採用は誰のため?」

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~はじめに~

 産業能率大学が6月16日発表した『2011年度新入社員の会社生活調査』によると、
今年の就職活動は「かなり大変だった」と回答した人が35.4%と、1990年の調査
開始以来過去最高を記録しました。

 この厳しい就活をくぐり抜けてきたためか、

 「終身雇用制度を望む」(74.5%)-過去最高

 「管理職として指揮を執る」(48.1%)-過去最高を更新
(専門職志向より管理職志向が、昨年から引き続き上回る結果となっています)

 単なる安定志向、保守化というのではなく、働き始めるうえでの意識も高く
「早く戦力になって会社に貢献したい」(56.6%)が過半数を超え、

 「地道にコツコツ働きたい」(43.4%)を上回りました。

 20009年に同様の質問をした際は、「早く戦力になって会社に貢献したい」よりも
「地道にコツコツ働きたい」のほうが上回る、今回と逆転の結果でした。

 ずいぶんと意識の変化がみてとれます。
調査期間が3月28日~4月8日で、震災後ということも影響しているのかも
しれません。

さて、皆さんの会社の新卒社員は、今いかがですか?

そろそろ業務にも慣れてきたところですが、あなたから見て

やる気がない、成長が遅い、等 不満を持っておられますか。

新卒社員が、ダレてきたからでしょうか?

今年の新卒は不作だ、なんて、すでに思ってしまっていませんか。

そもそも、どうして新卒を採用したのでしょうか?

   ~おわりに~ につづきます。

 
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■【人事労務のポイント】試用期間代わりの有期雇用は適切?            
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中途採用で正社員を募集していた会社がいざ契約というときに

 雇用契約書に3か月間の有期雇用として契約しようとする場合

 これは適切でしょうか?

 勿論、その会社も、当初の3か月は試用期間の意味合いで有期契約とし、

 正社員に値するとなれば、その後正社員にしたい、とのこと。

 皆さんの会社でも同じようなケースはありますか?

 このやり方は問題ないのでしょうか?

────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

●求人募集を出す時点で、有期雇用と明記しているなら問題ありません。

 正社員として求人を出していたのであればどうでしょう?

 不況が続く状況下において、期間の定めのない雇用契約=正社員

 にこだわって就職活動をしている方もいるでしょう。

 ~はじめに~ でも述べたように

 今年の新卒は、その多くが終身雇用を志向しています。

 そんな方からしてみれば、正社員あっての応募であり、労働条件なのです。

 有期雇用だとしたら、応募していないかもしれません。

 仮に、正社員に移行するのがほぼ前提の有期雇用契約だとしても

 期間満了で終了することも皆無ではないのです。

 もし、皆さんに不安があって、様子を見てから本採用をと

 考えるのであれば、やはり有期雇用として求人を出し、

 「ただし、正社員登用の可能性あり」とするのが適切です。

 
募集時に掲載していた条件と実際が違うということで

 後々トラブルになるケースは少なくありません。

 無用なトラブルを避ける意味でも、求人を出す際には、その記載について、

 後から誤解がないよう最新の注意を払うように心掛けましょう。

 
条件が違うということで言えば、採用後に、労働条件について

 きちんと書面の明示を行うことも大事です。

 労働基準法第15条では、使用者は労働契約の締結に際し、

 賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない、

 としています。

 厳密には就業規則を渡すだけでは足りないのですよ。

  労働契約の期間
就業の場所
従事するすべき業務、
所定労働時間を超える労働の有無

  これらも労働条件の明示の必要事項です。

 明示しなければならない条件は、こちらも参考にご覧ください。

 京都府ホームページより
http://www.pref.kyoto.jp/rosei/1207655396504.html

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 ~おわりに~

 皆さんの会社ではなぜ新卒社員を採用するのでしょうか。

 「若い力を取り入れたい」

 「人件費コストの削減」

 いろいろな理由があるでしょう。

 でも忘れてはいけないのは、新卒を採用することで
在職している社員をもっと優秀(成長する)にするためです。

 中途で採用する場合、前職の経験から、こまごま言わずに
次の日から仕事をさせることができる可能性があるということが
大きなメリットです。

 新卒の場合には、挨拶の仕方や電話の取り方から始まって、
あらゆるビジネスの基本(社会常識も)を一から教えなければなりません。

 教えたら、今の若い人は、だいたいはすぐ身につくのですが、
そこまで教育指導する社員にとっては、苦労があります。

 一から教えなければならない苦労は、自分ができるようになる以上に
並大抵ではないですよね。

 「言ってもすぐ分からない」

 「並大抵の苦労ではない苦労」 これらをすることによって

 実は、現在在職している社員がもっと優秀になるのです。

 在職者にとってみれば「大変だ」と最初は思うかもしれませんが

 「あなたがもっと成長するために新卒社員を採用した」といって

 みてください。決して言い過ぎでないことが実証されるはずです。

 昔は先輩が後輩を教えるのは普通のことだったんですが。

 余裕があったから教えた、ではなく、それが会社が生き残る手段
だからですよね。

 強いと言われる中小、零細企業は、今もこうして人を育てています。

 業種によっては、なかなかすぐに新卒採用とはいかないかもしれませんが

 今いる社員が、そして、会社が更なるパワーアップするために、

 あなたの会社もそろそろ新卒採用を考えてはいかがでしょうか。

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鈴 木 早 苗
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東京都中野区沼袋2-15-11-301
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