評価の決め方 急がば回れ

第088号

以前から思っていたのですが、
急いでいるとき、人を縫うように早足で歩いても、
結局、追い越したはずの人と同じタイミングで
改札通ったり、信号待ちしたりという経験は
ないでしょうか。

『急がば回れ』

わかっているのに、ついつい早足で
イライラしながらやってしまうんですよね。

困った社員の話をしていても、
できる社員の話をしていても、

なぜか最後は、もっとがんばってほしいんだよね。
になってしまう社長さん(苦笑)

自分で言っておいて、
でも期待し過ぎてもだめなんだよね。と
自分で結論出しちゃっています。

でも、やっぱり期待しちゃうんですよね(笑)

『適切な期待値ってあるのでしょうか?』

まず前提条件として、
誰でも期待されたくないと思っている人は
いないということ!

ただ、人はそれぞれ伸び方が違うので、
期待値を一律に考えて接すると、
社員さんからすると、
単なるプレッシャーでしかありません。

やるべきことは

〇現在値の確認と共有
今どのあたりにいるのかわからなければ、
期待通りになっても見逃すことだってありそうです。

そもそもスタートがずれてる、ということもよくありますよ。

〇期待値を言語化する
評価シートがあればその項目を使って
目指す成長基準を使って説明しましょう。

評価シートがなければ、測定する事象を設定して、
どのレベルをめざすのかを言語化しましょう。

〇成長は最初はゆるやかに
人の成長はゆるやかです。
直線ではなく、曲線を描いて多少遠回り
のように見えながら、あるいは
いっときは下降しながら、伸びていきます。

「時間がかかるなぁ」

その通りです。

だからといって、手をこまねいているわけにはいきません。

そこで、まずは小さくてもよいのでひとつの成果を出すことです。

助走をつけるって感じですね。

その後は少しずつ加速して、
高速に乗るという感じでしょうか。

悠長にやっていては、ビジネスに取り残される
だから
人の成長も急がなければならない、と考える人もいます。

人の成長は時間がかかるものと割り切る人もいます。

どれも一理ありますが、

『急がば回れ』の意味は、
単に”時間の速さ”だけを
言っているのではないようです。

故事ことわざ辞典によると、
—————————————————————————–
近道を選ぶことによって、かえることで引き起こされる
危険性のことを指しているようです。
—————————————————————————–

つまりは、
例え近道のように思え、実際に
そのときは成果が出せたとしても、
長期的な視点で見れば、
再現性のある効果は得られず

結局、安全で確実な道を通ったほうが
得るものが多いということです。

あせりは禁物ということです。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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