賞与原資を社員に開示するということを決める

第061号

突然ですが、私は、キャッシュフローコーチ®です。

ビジョナリーパートナーの和仁達也さんが、

代表理事を務める一般社団法人
日本キャッシュフローコーチ協会
ここの養成塾を修了した人だけが名乗れるというものです。
現在350人程度のキャッシュフローコーチがいます。

キャッシュフローコーチとは、
経営数字を使って、
経営者の本業の発展に貢献するコーチです。

主に次の2つの役割を担います。
〇経営者の意思決定の判断基準や根拠を
裏付けすることで、実践を後押しする。

〇顧問先の社員向けにお金の勉強会をすることで、
社長と社員の立場の違いからくる危機感のズレを
第三者的に縮め、ベクトルを揃える。

人と組織をコンサルティングをしている私が、
どういうときに経営数字を使っているのでしょうか。

その前に、
和仁達也さんが目指すキャッシュフローコーチとは、

資格ではなく
「新たな“職業”の創造」と捉えています。

必ずこのツールを使ってコンサルティングしなければ
ならない、ということはありません。

税理士でも公認会計士でもFPでもない私でも、
キャッシュフローコーチにはなれます。

あらためて、キャッシュフローコーチとして学んだことは、
どう活かしているかというと

人事制度を作って組織の土台づくりに関わっている
私としては、

評価制度が「あり方」を示すもの、
賃金制度は「やり方」を示すもの
だと考えます。

必ず使わなければならないツールはありませんが、
キャッシュフローコーチの必需品
お金のブロックパズルを使って、
賞与原資を決めます。

このお金のブロックパズル※はお薦めです。
※西順一郎先生の著作である『戦略会計STRACⅡ』の
STRAC表を加筆引用して、和仁達也さんが
会社のお金の流れの全体像を示したのが
お金のブロックパズルです。


賞与原資を使っての賞与支給の方法は、
こちらのブログをご覧ください。
人事制度の作り方「賞与ってどうやって決めていますか」

あらかじめ、粗利の何パーセントを
賞与原資の額とする(労働分配率的な発想)
粗利がいくらだったら、そのうちの●円を賞与原資とする。

でも、これがなかなか、社長が決められません。
決して賞与原資額のイメージがないわけではありません。

頭では、業績によって、
原資の額を増減できるのはよいこととわかっていても、
決めることを決めることに躊躇するという感じですね。

自分の賞与を増やしたいと思ったら
評価の点数をアップさせること。

でもその前に、社員さんにはわかってほしい。

会社の業績がこれくらいになったら
これくらい原資が増えます。
そうすれば、皆さんの賞与も同じ評価点であっても
アップする額が変わりますよ。

あらかじめ説明しておけば、
社員さんは自分の賞与額を増やすために、
評価の点数をアップさせる

ではなくて

会社の業績をアップさせることに
ごく自然に
動き出す人から、動き出していきます。

それはわかっていても、
なかなか「●円」と示すことに
二の足を踏んでしまいます。

そういう発想をしてこなかったからです。

そこで、お金のブロックパズルです。

売上ありきで考えれば
売上(粗利)-経費=利益

まずは売上いくら必要かという考え方

予算計画を作るときの視点で考えれば
必要な最終利益から逆算して売上額を
決定します。
利益+必要経費=必要な売上額

伸びない売上が前提であれば
売上-利益=経費
見込める売上と、
どうしても確保しなければ
ならない利益から、
使える経費を考えるというもの。

これは、奇しくも仲間のキャッシュフローコーチで
365日ブログを書いてる冨永昭雄さんも書かれています。
https://ameblo.jp/cfcoach/entry-12383862279.html

こうして実際に
会社の数字を使って
ブロックパズルで示すと、
安心されます。

利益の考え方はいろいろな角度から
考えられるものです。
どうしてもイメージができなければ、
お金のブロックパズルで書いてみる。

こういうアプローチを試してみると
賞与原資の算出方法を決めることができます。
額を決めるのではなく、算出方法を決めて、
開示するのです。

どうしても決断がつかないとき、
普段の視点を少し変えてみる、
ずらしてみると思考範囲が広がります。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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鈴木早苗でした。

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