効き脳と3つの行動スタイル

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第051号

少し前から額関節痛で悩んでいます。
歯科医院でもらった痛み止めを
飲んでもよくなる兆しもなく、
時間が解決してくれるのを待つしかないのかなぁ
と思いながら、2回目の歯科通院日でのことです。

あまり期待しないようにして診察台にすわります。

他にも気になる症状があるけれど
何か関係あるのだろうか。

痛み止めが効かないのはなぜ。

MRI撮ったほうがいいのでは。

いろんな不安がうずまいています。

今日は院長先生直々の診察です。

骸骨の模型で、どこが痛みの原因かを
ビジュアル(視覚)で説明してくれます。

口内を診るのに口を開けて
指を入れられるのですが、
「痛いかもしれませんが少しがまんしてください」
とかの前置きなしに、躊躇なくグッと入れて診察します。

「マウスピースを少し手直しして、
普段もはめているといいですよ」と言われて、

「今日、持参してます!」と伝えたとき、
やっぱりマウスピース修正しますよね~
という自分の中での納得感。

気がつくと、当初不安に思っていたことへの
回答ももらって、真剣に院長先生の
顔を見て、うなづいている自分がいました。

人と人のコミュニケーションは、
こちらが言う内容、
相手に言ってほしい内容がわかるのが
「効き脳」です。

言い方(よく、あの言い方で言われるとね~
と言うように表現されるもの)や
相手の受け取られ方は「行動スタイル」です。

行動スタイルには3つの行動のタイプがあって、

「自己表現性」高い人とは、
自分の思ったことを口にして、活発な表現を好む

「自己主張性」高い人とは、
自分の思ったことについて相手に同意を求める、
自説にこだわります。

「柔軟性」高い人とは、
自分と違う意見や考え方を受け入れることです。
固執しない人ですね。

これらの行動スタイル
それぞれが高い人と話すときは、
こちらも高めに、

低い人には
こちらも低くして話さないと、
相手に通じません。

たとえば自己主張高い人は、
自己主張低い人の主張を
見逃してしまいます。

でも、高い人が悪いとか、いいとか、
そういうことではないですよ。

高い人もいれば、
低い人もいるということですね。

コミュニケーションとるときには、
相手の高さに合わせることを
意識しましょう。
それができると、
コミュニケーションがとり易くなります。

今回の院長先生は、
上からもの言うわけでもなく、
こちらの不安にも
私にとってのちょうどいい寄り添い具合で
耳を傾けてくださいました。

こちらの言いたいことを
十分聞いてくれたなぁという満足感は、
この行動スタイルから感じられました。

では、診察前の漠然とした不安は
どのように安心に変わったのかと言うと、

こちらが言う内容、
相手に言ってほしい内容がわかる
「効き脳」からひも解くことができます。

「効き脳」はハーマンモデルといって
GE社のネッド・ハーマン氏によって開発されました。

現在、全世界で200万人以上の診断が行われ、
コカ・コーラ、資生堂など多くの企業で、
個々のスキルアップやキャリアプラン、
チームビルディングに幅広く活用されています。

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的

と分けることができます。

この「効き脳」は、
人によって活用している「場所」が違います。

Aか?Bか?Cか?Dか?という感じです。

人によって使っている「脳の場所」が
違うので、人と人は違う考え方をする
というわけです。

右利き、左利きがあるのと同じように
脳にも「利き」があるということです。

簡単に一言ずつ特徴を言うと

Aの強い人は、
理屈っぽく考える人。論理的です。

Bの強い人は、
保守的に考える人。計画を重んじます。

Cの強い人は、
人間関係を最優先に考える人です。

Dの強い人は、
全体として物事を捉える人。イメージで物を考えます。

私の効き脳はAとBとCが強い三重優勢です。

効きはひとつ、というわけではないのです。
四つとも均等に高い人もいます。

理屈でものを考えて、
話は順序だてて言ってもらわないと
わからない。
でもこんなこと聞いて、
いやがられないかなぁ
っていう感じの思考をするのが
私の効き脳ですね。

院長先生の説明は、
原因究明より、まずは痛みをなくすこと

という、私にとって聞きたい
内容について
模型を使って
論理的な説明だったことが
安心につながりました。

たとえばDが強い人は、
途中の過程よりも、
いつ頃治るの?
というところが一番知りたいので、
今回の院長先生の説明を受けたなら、
少しまどろっこしく感じるかもしれません。

人によって受け取り方は違うのです。

効き脳は良い、悪いではありません。

ビジネスの現場では、
効き脳を知ることで、
自分の強みを発揮して
自分の弱い部分を得意な人に
補って もらえばよいのです。

何も、弱みを補正する必要はありません。

強みを活かすほうが、
よほどモチベーションが上がります。

私は、組織作りでは、チームビルディング
というアプローチを通じて
それができる組織を目指しています。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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