評価の基準「気づいている」は「できている」とは言わない

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第050号

「人は変えられない、自分で気づかないと変われない。」

こういうことって聞いたことがありますか?
聞いたことがない方も、自分に当てはめてみると
わかるのではないでしょうか。

どんなにいい話聴いたなぁと思っていても、
それで行動を変えてみようとは思いません。

はっとして、思い当たることに気づいて、
人は初めて、行動を変えてみようと思うわけですよね。

でも、実は、気づいただけでは「できている」とは言えません。

ここにホメオスタシスの壁と言われるものがあります。

「知らない」

「知っている」

「やってみる」

「わかる」

「できる」

「している」

この段階をクリアして、人はできるようになります。

ちなみに、研修等で’学ぶ’とは

「知らない」→「知っている」の知識レベルを超えた段階

研修で学んだことを活かす「やってみる」が
体験の壁を超えた段階

体験して気づいて、ようやく、「わかった」
という段階になります。

でも最初にお話したように、
気づいて「やってみる」だけでは、
「できている」段階ではないのです。

習慣化できるかがどうかがポイントです。

そして一番難易度が高いのが、
「できる」→「している」です。

できるという段階を
何度も何度も繰り返して、
到達するのが「している」という
無意識に行える状態です。

無意識に行うというのは、
スポーツ選手がゾーンに入った
という言い方をしますが、

無意識、本能的に「している」状態です。
これは時間がかかります。
人の成長に時間がかかると言われるゆえんでもありますね。

再現性を確実なものにするには、
「できる」以上の段階が求められます。

評価制度で、評価基準として
1~5段階やS・A・B・C・Dと
区分しますが、

「できる」という段階の定義として、
もしも、あやふやな定義であったなら、
「習慣的にできている」という視点を
入れることをおすすめします。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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