評価制度の設計「うまい人が一番えらい」

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第040号

今朝の日経新聞朝刊の三浦和良(カズ)選手の
「サッカー人として」という隔週金曜日に掲載される
コラムを読んでいると

20180525 日経朝刊より

「トップの世界ではうまい人が一番偉い」
という文言がありました。

どういうことかと言うと、
ネイマールがブラジルのサントスでプレーしていた時に、
自分が得たPKを他の選手がキッカーを務めたことで
監督と口論となり、給与30%カット、無期限戦力外処分
がいったん決定してみたものの、クラブ側が、
試合のメンバーから外す監督の裁定を不服として、
監督を解任したというもの。

クラブは、給与30%カットでペナルティは十分とし、
それより何より、試合の勝利のために
ネイマールが必要と判断して、
異を唱える監督を切ったということです。
監督<ネイマール ですね。

これをもってして、
トップの世界では「うまい人が一番偉い」。
それだけ、すごく無視できないから。と
書いています。

ブラジルで、プレーだけでのし上がった
カズの言葉だけに説得力があります。

無視できないとは、影響力の大きさですね。

W杯後、神戸でプレーすることが決まった
イニエスタの背番号が8番に決まりました。

現在着けている選手がいる場合、
Jリーグはシーズン途中の背番号変更は
認めていないのですが、ルール変更の
方向で動いています。

リーグの規約まで変更させるイニエスタ、
さすがというところでしょうか。

「うまい人が一番偉い」

イニエスタはいいひとなので、
ちゃんと現在着けている選手に
電話でお礼を述べたそうですよ。

偉ぶるわけでなくても、影響力が
自然と備わっているということでしょうか。

勝負の世界では、誰がうまいかはわかりやすい。
何より、一緒にプレーしている選手が
一番それをわかっているでしょう。

 

会社ではどうでしょうか。

「うまい人が一番偉い」というのは、
そんなにわかりやすくありません。

プレー(行動)を真似したいと思う先輩、上司は
なかなかいません。

どんなことをやっているのか、見えづらいからです。
よって、理不尽とも思えるやり方が正解のような顔をして、
横行したりもしてしまいます。

ややこしいことに、店舗などの現場では、
一番売上が多い人が偉い(すごい)?というわけでもないのです。

誰もがエースと思っている社員が、
社長にとって、エースではあっても、
真似してほしい社員とイコールではないのです。

以前アパレルで店長の評価シートを作っているとき、
一人当たりの購入点数が高い店長と
お客様の数で売上を上げている店長がいました。

社長にとってどちらが皆に真似してもらいたい
姿なのでしょうか。

この社長にとっては、新規見込み客よりも
リピーター重視だということがわかりました。
再現性のある売り方を真似してほしいということが
わかってきました。

社長に、優秀な社員を可視化して、
評価シートの項目にしてください、と言った時

「優秀な社員さんはいますか?」

「はい、います。」

「では可視化してください。」

う~ん、と躊躇されるときがあります。

それは、何をもってうまい(優秀)なのか、
すぐには思いつかない場合の
う~んもありますが、

①優秀な社員=売るのがうまい(売上が多い)という以外の
こだわりポイントが社長にある。

②その売上の作り方は、個性的すぎて真似できない。

という場合もあります。

①の場合は、売上以外の優れた点を可視化しないと、
社長の本意は伝わりません。

じゃあ言語化しましょう!ということなのですが、
社長自身も自分の中で、売上以外に優秀な定義が
すぐに出てこないのです。

数字だけを追いかけているうちに、
どうやって売上げを作っているかの
プロセスを見忘れてしまいます。
そこからひも解いて、金額以外を引き出します。

このようなときは、
どういう会社にしたいか、お店にしたいのか
というところをイメージしていただき、
そこに一番ふさわしい店長像を
自分の中で形にしていただきます。

その後、成果を出している店長を観察し、
あるいは情報収集して、なってほしい店長像を
現場の中から可視化していきます。

あるいは、店長に集まっていただき、
あるべき店長像はどういうものかを
ディスカッションして作り上げてもらうこともあります。

この場合も、最後は社長ご自身で、
「一番」にふさわしい店長像を選択していただきます。

②の場合は、標準化できないものは、真似できません。
優秀かもしれませんが、
皆に目指してもらいたいモデル像ではないのです。

なにより、再現性がないものは可視化できません。
再現性がなければ業績向上にも結び付きません。

社長にとっての優れたものを可視化して、
何が一番えらい=会社が求めている理想像なのか

これを明確にしましょう。
理不尽な行動がなくなります。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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